1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

現代日本の思想 その五つの渦 岩波新書

久野収(著者), 鶴見俊輔(著者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥880

¥605 定価より275円(31%)おトク

獲得ポイント5P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

4/27(土)~5/2(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1956/11/17
JAN 9784004120414

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

4/27(土)~5/2(木)

現代日本の思想

¥605

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/10/31

戦後民主主義を領導した思想家として知られる鶴見俊輔と久野収が、現実と密接にかかわる日本の思想史の五つの潮流について論じている本です。 本書でとりあげられている思想は、白樺派の観念論、日本共産党の唯物論、「生活綴り方運動」にみられるプラグマティズム、北一輝らの超国家主義の思想、「...

戦後民主主義を領導した思想家として知られる鶴見俊輔と久野収が、現実と密接にかかわる日本の思想史の五つの潮流について論じている本です。 本書でとりあげられている思想は、白樺派の観念論、日本共産党の唯物論、「生活綴り方運動」にみられるプラグマティズム、北一輝らの超国家主義の思想、「戦後派」の意識に根づいている実存主義の五つです。とくに鶴見は、アメリカのプラグマティズムの洗礼を受けた思想家として知られていますが、生活綴り方運動に日本の現実に根差したプラグマティズムの具体的なかたちを認めることができると論じています。また、共産主義についての考察は、鶴見の主要な仕事のひとつとみなすことのできる「転向」をめぐる研究に通じる議論が簡潔ながらも説明されています。 さらに、徳富蘇峰のような思想家が戦後になってかつての民主主義的な考えの記憶を呼び覚ますことができたのに対して、「戦後派」は軍国主義的な教育が崩れ去ったあとに自分たちの依拠するべき思想の空白を体験したと著者たちは述べています。そして、こうした事情が「戦後派」の意識を深く規定しており、「実存主義」と呼ぶことのできるような特徴が彼らの思想的な態度を覆うことになったということが論じられています。 「戦後」という時代が、同時代の思想家たちによってどのように認識されていたのかという観点から、興味深く読みました。

Posted by ブクログ

2021/10/25

久野収・鶴見俊輔の両氏による1956年に共著。白樺派、日本共産党、生活綴り方運動、超国家主義(北一輝とか)、戦後の世相の5つに対して、鋭い分析が加えられる。本書刊行時、久野さんは46歳、鶴見さんに至っては34歳ということにまず驚く。 超国家主義は久野、それ以外は執筆が執筆してい...

久野収・鶴見俊輔の両氏による1956年に共著。白樺派、日本共産党、生活綴り方運動、超国家主義(北一輝とか)、戦後の世相の5つに対して、鋭い分析が加えられる。本書刊行時、久野さんは46歳、鶴見さんに至っては34歳ということにまず驚く。 超国家主義は久野、それ以外は執筆が執筆している。あとがきによるとあくまでも全体が共同討論の結果とあるが、やはり鶴見さんの執筆部分には独特のウェットさが感じられる。たとえば、戦前の日本共産党の運動方針を手厳しく批判しつつも、「私たちは、思想を大切なものと思うかぎり、日本共産党の誠実さに学びたい」と付け加えたりするのは、久野さんにはない筆致である。また、生活綴り方運動(いわゆる作文教育)をアマチュアを含めて全国民的スケールで広く展開された運動として、また米国のプラグマティズム哲学と対等に比較できる思想として高く評価する点も、鶴見さんらしいまなざしを感じた。

Posted by ブクログ

2017/11/26

現代というのは本書が書かれた1956年のことである。戦後派の思想として、最後に実存主義でしめるが、それに至る過程として、白樺派に始まる日本の観念論、日本共産党に始まる日本の唯物論、生活綴り方運動に始まる日本のプラグマティズム、戦争に向かっていく日本の超国家主義、について、公平な立...

現代というのは本書が書かれた1956年のことである。戦後派の思想として、最後に実存主義でしめるが、それに至る過程として、白樺派に始まる日本の観念論、日本共産党に始まる日本の唯物論、生活綴り方運動に始まる日本のプラグマティズム、戦争に向かっていく日本の超国家主義、について、公平な立場で論考。古い本ではあるものの、今に生きる論考も多い。思想は世の中を変えることができるが、それは自己同一と持続が大切であるが、他の流派と交わり、学び合うことが前提である。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品