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インドで考えたこと
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インドで考えたこと
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商品レビュー
3.7
30件のお客様レビュー
古典ですね。インド本…
古典ですね。インド本の原点というか。この時代に考えられたアジアについて現代から考察しなおすのも面白いです。
文庫OFF
堀田善衛氏が日本の作家を代表し1956年にインドで行われた第1回アジア作家会議に参加した際に考えたことをまとめた本である。正直に言うと、本書を読むまでこの著者を知らなかったのだが、とても興味深く食い入るように読んだ。 著者は3か月ほど現地に滞在し、主にインド、そしてそれ以外のアジ...
堀田善衛氏が日本の作家を代表し1956年にインドで行われた第1回アジア作家会議に参加した際に考えたことをまとめた本である。正直に言うと、本書を読むまでこの著者を知らなかったのだが、とても興味深く食い入るように読んだ。 著者は3か月ほど現地に滞在し、主にインド、そしてそれ以外のアジアの国々から参加していた作家や詩人などと交流し議論を交え、近代および(1950年代当時の)現代の日本について考察をしている。 戦後の混乱が続いていたと思われる当時の日本から、よくこの著者が代表として選ばれたものだ、と感心する。彼の所感は率直であり、謙虚であり、深く共感できるものであった。 1950年代のインドのあらゆる意味でのすごさが描かれている。地理的な条件から外国の影響を何千年と受け続け、混とんとしていて、それでいてというよりだからこそパワーを秘めている。気候条件も厳しい。文化的な面、生活面では、長く搾取し続けた英国のしてきたことを忘れてはならない。宗教、言葉、一部のインテリ層が何を考えていたのかが良く分かる一冊である。 そして、この経験により、知識人である著者自身はどういう影響を受けたのか。一文が長くて読みにくい部分もあるが、機会があれば是非手に取ってもらいたい。
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915 「アジア各地への旅行において,私たちは,自分たちに共通する何ものかを感じ,近代および現代日本の運命について,さまざまに思いをめぐらさざるをえない.古い文明の重荷を担いつつ新しい未来を切り拓こうと苦悩するインドへの旅.鋭敏な現代感覚をもつ作家によるこの思想旅行記は,同時に現...
915 「アジア各地への旅行において,私たちは,自分たちに共通する何ものかを感じ,近代および現代日本の運命について,さまざまに思いをめぐらさざるをえない.古い文明の重荷を担いつつ新しい未来を切り拓こうと苦悩するインドへの旅.鋭敏な現代感覚をもつ作家によるこの思想旅行記は,同時に現代日本に対する文明批評の書でもある.」 「小説家であり詩人でもある堀田善衛氏が、第一回アジア作家会議に出席するためにインドを訪れた時の旅行記。インドの歴史を、哲学を、そして意志の力を実感し、叙述しながら、実は日本を浮き彫りにしている。」 (『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より)
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