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中島敦 ちくま日本文学012

中島敦【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2008/03/12
JAN 9784480425126

中島敦

¥440

商品レビュー

4.3

31件のお客様レビュー

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2023/12/21

中島敦、全部で19の短編小説集。 まず表紙が良いですね♪ ちくま日本文学シリーズはそれぞれ、表紙も作品のセレクトも良くて、持ち運びしやすいのもあってファンです。 どの作品も甲乙付け難く素晴らしい。 書いている作者自身、なるべく自分というものを作品の中の登場人物に投影しないでおこう...

中島敦、全部で19の短編小説集。 まず表紙が良いですね♪ ちくま日本文学シリーズはそれぞれ、表紙も作品のセレクトも良くて、持ち運びしやすいのもあってファンです。 どの作品も甲乙付け難く素晴らしい。 書いている作者自身、なるべく自分というものを作品の中の登場人物に投影しないでおこうと思いつつ、でも中島敦がダダ漏れなところが魅力。 それぞれの作品中の主人公の悲しさ、思慮深さ、優しさ、真面目さ、寂しさ、どれを取っても中島敦、その人に感じられて。 でもなかなかシャレというかブラックユーモアが感じられる作品もあってそこも好き。 あとがきで池澤夏樹さんが、作品のひとつ、文字禍  なんかはボルヘスが書いたと言われても納得してしまうかも、と書いていた。 確かにー!この感じなんよな.ボルヘスっぽい! 和歌でない歌なんかは遊び心もあるし、河馬は中島敦ならではの動物観察眼がめちゃくちゃ楽しい。 いやぁ良い本だこれは。

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2023/11/07

知人に「悟浄出世」を勧められて読み始めた本。 悟浄の何に対しても何故と問う姿勢が私と似ていた。考えることも大切だが、考えすぎることも身体に毒というか、なるようになるという思考で何事も全力で生きることも大切なんだということを教えてもらった。ので、どちらかというと「悟浄歎異」が刺さっ...

知人に「悟浄出世」を勧められて読み始めた本。 悟浄の何に対しても何故と問う姿勢が私と似ていた。考えることも大切だが、考えすぎることも身体に毒というか、なるようになるという思考で何事も全力で生きることも大切なんだということを教えてもらった。ので、どちらかというと「悟浄歎異」が刺さった。 「弟子」みたいな真っ直ぐな生き方、「李陵」のように迷いながら適応していく生き方、どちらも正解であってそれぞれの生き様。悟浄のように考えながらも悟空のように全力で生きる、これからはそういうふうに生きたい。それが難しいから生きるって大変。

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2022/05/13

なんと言っても「李陵」が圧倒的に秀逸である。 匈奴に敗れ軍門に降る李陵の生き方、同じく囚われた蘇武の処し方をみて幾重にも煩悶する李陵の心の葛藤。武帝のもと「帝を取り巻くものは、佞臣にあらずんば酷臣であった」なかで、太史令である司馬遷は李陵を擁護することで宮刑となりその絶望の中から...

なんと言っても「李陵」が圧倒的に秀逸である。 匈奴に敗れ軍門に降る李陵の生き方、同じく囚われた蘇武の処し方をみて幾重にも煩悶する李陵の心の葛藤。武帝のもと「帝を取り巻くものは、佞臣にあらずんば酷臣であった」なかで、太史令である司馬遷は李陵を擁護することで宮刑となりその絶望の中から生み出す「史記」、父司馬談の遺訓を体現する歴史家としての壮絶な人生。 この作品が教科書に広く登用される理由がよく納得できる。 人生の厳しさや信念、誠実さの価値を如何なく訴える圧倒的な名作である。 他の作品も各々教訓的なモチーフを暖かい筆致の名文で書かれた佳作である。

Posted by ブクログ

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