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恋をするエイラ(下) 始原への旅だち第2部

ジーン・アウル(著者), 中村妙子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 評論社
発売年月日 1985/03/01
JAN 9784566021174

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2013/02/12

エイラは、プラウドが、氏族のリーダーになることによって、 「死の呪い」を受け、デュルクをおいて、 洞窟から離れざるを得なくなる。 氏族の中に存在していたエイラが、自然の中で、 独りで、たくましく生きていく姿を描く。 エイラの石投げ器による「狩りをするすべ」をもっていることが、 ...

エイラは、プラウドが、氏族のリーダーになることによって、 「死の呪い」を受け、デュルクをおいて、 洞窟から離れざるを得なくなる。 氏族の中に存在していたエイラが、自然の中で、 独りで、たくましく生きていく姿を描く。 エイラの石投げ器による「狩りをするすべ」をもっていることが、 生きながらえさせ、 そしてイザから授かった薬師の知識が、彼女の生命を維持する。 ウマを穴に落としてつかまえるというというから、 子馬ヒンニーとであうこととなる。 ヒンニーの成長とともに、エイラはなぐさめられ、癒され、励まされる。 洞窟ライオンの傷ついた子供を発見し、 洞窟で治療しながら育てることになる。 ベビーは、たくましく成長していく。 それも成長とともに、別れというものを知ることになる。   一方 ゼランドニー族 の青い目をして大きな男である ジョンダラーとその弟ソノーランは、 母なる大河を下りながら、大きなる海を求めて、旅をつづける。 ハドウマイ族、シャラムドイ族とおとづれ、 ソノーランは、ジェタミオと結婚するが、 しかし、妊娠し、子供が逆子であるがゆえに、 母子ともに、生命を召されてしまう。 その悲しみを乗りこえるために、 ふたたび、ジョンダラーとソノーランは、旅に出る。 彼らがしとめた鹿を洞窟ライオンに奪われ、 ソノーランは、取り戻そうとするが、 結果として、ソノーランは、死に、 ジョンダラーは、瀕死の重傷を負う。 その瀕死のジョンダラーを、 エイラが、すくい、奇跡的な快復をさせる。 回復の過程で、エイラとジョンダラーは、新しい関係を作りあげていく。 言葉の伝達は、エイラは、手で意志を伝える方法しか知らず、 ジョンダラーの声で伝える方法を知らなかった。 また氏族のルールに基づいて、生活規範を律していることによって、 女性が男に積極的に話し掛けたりするということを知らなかった。 言葉があることを理解し、エイラは、言葉を覚えはじめる。 ジョンダラーの名前、火、そして水と覚えていく・・ 急速な理解が深まるが、文章として つづけて話をすることができない状態であった。 会話ができない。しかし、夢を見ることによって、 一気に突然話をすることができるようになる。 作者は、夢をいつも啓示のある仕立てをつくりだし、 話の展開をはかるのがうまい。 ふたりは、ヒンニーとその子馬レーサーを通じて、 また働くことによって、互いの関係を近づけていくことになるが、 エイラのいっている「氏族」というのが、 ジョンダラーは、動物とさげすんでいた、「平頭」であったことを知る。 エイラは、「平頭」に育てられ、 そして、「平頭」の子供を産んだということを知る。 そのことは、何よりもジョンダラーをびっくりさせた、 ジョンダラーの考えていた、神の神子ではなかったことを知る。 そして、ジョンダラーの「畜生」という言葉を聞き、 エイラは、クレブや、イザや自分の子である デュルクをそのようにいうことに怒り、苦しみ、嘆く。 ふたりは離れる運命でしかないとあきらめるが、 たがいにそのもつれた糸が、「エイラが、狩りをする」ということを ジョンダラーが、認め、協力した。 そして「投げ槍器」を開発する中で、 「平頭」の文化や考え方生活様式を知り、 「平頭」も同じ生命を授かったものとして認めるようになってくる。 「背の高い、醜い女」と思いこんでいた、 エイラは、ジョンダラーによって、そう言うことはないと知らされる。 たがいにそのもつすばらしさに、ひかれ、結ばれていくことになる。 ありがとうというのは、当たり前のことをしているので、 いらないとイザもいっていたし、エイラもそう思った。 互いを「思いやる」そして「誤解する」さまは、 ふたりの関係をより親密にする違いであったと思う。 このふたりの関係が、生まれ育った環境をたがいに理解していくさま、そして、ありがとうという言葉を、 エイラが理解し、愛するということの意味を知る過程は、 すばらしいものがあった。   作者の時代考察能力のすごさ、 一人の人間が、異質の文化をいかにして理解していくのか という戸惑いと納得していくさまは、 人間の成長というものを、理解させる。 愛するということは、互いの違いを理解しながら、そして、 高めあうものであり、より自由に生きていく道をつくりだしていくことだ ということを理解できた。 不思議にこころがタイラになる気がしました。

Posted by ブクログ

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