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ルポ 貧困大国アメリカ 岩波新書

堤未果【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2008/01/22
JAN 9784004311126

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ルポ 貧困大国アメリカ

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商品レビュー

4.1

353件のお客様レビュー

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2023/12/03

普段いい生活をしている学者なんかが貧困のことなんで分かってたまるかと斜に構えながら手に取った本だけど、実際にアメリカに住む身として、あの薄い本にすごくよくまとまっていると感動した(上から目線)

Posted by ブクログ

2023/10/20

ルポとして良質。 教養本的には物足りなさが残る。 医療や教育、戦争においてアメリカ社会が抱える課題を、とくに貧困構造と照らし合わせて描く。 日本でも格差拡大が言われ、国際社会で戦争が勃発する中、考えさせられる点は多い。 ただ個人的には、あまり好きな書き方ではない。 やや物事を...

ルポとして良質。 教養本的には物足りなさが残る。 医療や教育、戦争においてアメリカ社会が抱える課題を、とくに貧困構造と照らし合わせて描く。 日本でも格差拡大が言われ、国際社会で戦争が勃発する中、考えさせられる点は多い。 ただ個人的には、あまり好きな書き方ではない。 やや物事を単純化で捉えて結論に急ぎすぎるというか。 例えば、福祉重視のニクソンから効率に走るレーガンに変わった、だから貧困が起き医療が崩壊した、といったような。 きっと物事の因果はとても複雑で、そこに至る背景や文脈に目を向けない限り、建設的な議論は生まれない。 属人・属政権的なものの捉え方は、安直な政治批判に止まる。 その骨頂が最終章。 戦争が今や貧困層を効率的に取り込み国際法の効かない劣悪な環境で働かせる、貧困ビジネス化した実態を、見事に描き出している。 でもその結論が、「憲法9条を守ろう」「ジャーナリズムを守ろう」。 いや、戦争はもちろん良くない。 でも手前、なぜ雇われ兵士には国際法が適用されないの?軍が詐欺のような手口で学生をリクルートすることの抑止力はないの? 具体的な問題点のようなものをすっ飛ばし、全部ひっくるめて「戦争反対!」は言いたい事ありきの片手落ち感が否めず。 活動家と漁師双方に取材することで捕鯨問題の複雑さを炙り出した「おクジラさま ふたつの正義の物語」や、「シン・ニホン」に比べると、読後の余韻の深さはどうしても違う。 ニュース解説的に読むなら、わかりやすいのでアリだと思う。

Posted by ブクログ

2023/08/08

米国がもたらした、資本主義とグローバリゼーションの流れを受けてアメリカ社会が変貌していく姿を描くのが本書です。 食・住・教育・医療と人間にとって必要不可欠である分野で、二極化が進んでいるのがアメリカ社会です。 気になったのは、以下です。 ■サブプライム問題 ・英語できないヒス...

米国がもたらした、資本主義とグローバリゼーションの流れを受けてアメリカ社会が変貌していく姿を描くのが本書です。 食・住・教育・医療と人間にとって必要不可欠である分野で、二極化が進んでいるのがアメリカ社会です。 気になったのは、以下です。 ■サブプライム問題 ・英語できないヒスパニック系には、あまりきちんと説明をせずに契約をさせるケースが非常に多く、利率も同じ所得層の白人と比べもともと三割から四割高だった。 ・サブプライムローン問題は、単なる金融の話ではなく、過激な市場原理が経済的「弱者」を食いものにした「貧困ビジネス」の1つだ。 ・連邦政府2005年の発表によれば、同年、国内でアフリカ系アメリカ人の55%、ヒスパニック系の46%がサブプライムローンを組んでいる。白人は、その人口に対して、わずか17%だ。 ・私たちは初め、これは人種差別だとして声を上げようと考えました。でも、そのうちに、どうもそうではない気がし始めました。人種や宗教などを超えた何かもっと別の、巨大な力が動いているように思えるのです。 ■新自由主義登場によって失われたアメリカ中流家庭 ・福祉重視政策だったニクソン大統領と対照的に、レーガン大統領は、効率重視の市場主義を基盤にした政策を次々に打ち出し、アメリカ社会を大きく変えていった。目的は、、大企業の競争力を高めることで経済を上向かせこと。そのために企業に対する規制を撤廃、緩和し、法人税を下げ、労働者側に厳しい政策を許し社会保障を削減する。 ・肥満児は、安価で調理のしやすいジャンクフードがでまわっているせいだ。2006年に飢餓状態を経験した人は、人口の12%、3510万人に達し、成人が2270万人、子どもが、1240万人である。 ■人災であったハリケーン ・被災者たちの多くには分譲資金どころか、職も帰りの交通費させないのだ。住んでいた土地は富裕層の人々に徐々に取って代わられ被災地再生計画は怒りの声を上げる避難民の間で、「民族浄化計画」とよばれている。 ■移民 ・メキシコからの密入国には2つの方法がある、1つはリオ・グランデ川を泳いで渡ることだが、子どもや老人には難しい。もう一つは、コヨーテと呼ばれる移民斡旋業者に法外な料金を払い、トラックの荷台に隠れて検問所を突破するやり方だが、これも国境を超える前に二荷台の上で窒息死する危険が伴う。 ・アメリカで移民が永住権を申請する場合、申請書が受理されるまでまず最低5年は待たされる。やっと受領されたとしても、その後のプロセスがまた長く、面接までさらに数年、ひどい時は、それ以上かかることもある。 ■世界一高い医療費 ・病気になり医療費が払いきれずに自己破産した人のほとんどが中流階級の医療保険加入者だという。 ・医療費の家計圧迫は年々ひどくなる一方です。システムが複雑すぎてついていかれません。 ・アメリカの医療制度は、医師にも、患者にも非情なシステムですよ。 ・全米一の巨大病院チェーンに成長したHCA社は、コスト削減のために、採算が合わない部門や高賃金の看護師などを次々に切捨て、患者には高額な請求をして利益を上げてきた。 ・それはまるで通常の株式会社そのものでした。我々病院経営者は利益を上げるという目標達成のみに全力を注がねばならず、患者のいのちやケア・サービスの質は二の次でした。 ■教育費の高騰、民営化される学資ローン ・軍への入隊に、学費免除と、医療保険がついている。入隊すれば、本人も家族も兵士用の病院で治療が受けられるという条件は非常に魅力的になる。 ・低所得者用の教育補助として返済不要の奨学金も一部あるが、ほとんどは政府が年率8.5%という利子を金融機関に補助する学資ローンが主流だ。一方、民間のものは、在学中も利子が加算され、中でも親名義で借りる場合は、年率の上限が9%と高率になるのが特徴だ。 ■ワーキングプア ・戦争で、兵士ではなく、「派遣」というビジネス、失業者を集めて、紛争地へ医療保険もなしで送り込む。軍ではなく、派遣会社の社員として。 目次 プロローグ 第1章 貧窮が生み出す肥満国民 第2章 民営化による国内難民と自由化による経済難民 第3章 一度の病気で貧困層に転落する人々 第4章 出口をふさがれる若者たち 第5章 世界中のワーキングプアが支える「民営化された戦争」 エピローグ 初出一覧 あとがき ISBN:9784004311126 出版社:岩波書店 判型:新書 ページ数:240ページ 発行年月日:2008年01月 発売日:2008年01月22日第1刷 発売日:2013年10月07日第39刷

Posted by ブクログ

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