娼婦を保護するセーフハウスを舞台に、娼婦と間違えられた美貌の未亡人（富豪）と、牧師になりすました賞金稼ぎがくりひろげるサスペンスロマンスなんだと思うけど、ヒロインが自己中心的で苦手だった……。 娼婦だと思われたけどヒーローがいい男だから、口説くまで誤解を解かずにいようとそのままセーフハウスへ行き、自分もこういうセーフハウスを設立しよう、ついてはこのまま保護された娼婦たちと親しくなろうとそのまま正体を隠し続けるとか、人をだましていることを都合よく正当化しすぎてるんじゃなかろうか。自分を信じてくれている相手が、だまされていたと気付いて傷つくとは思わないのかと。おまけにヒーローに危ないからやめろと言われてもことごとく逆らうし。「私が、私が」が強すぎて駄目だわー。アメリカではこういう女性が受け入れられるのかもしれないが。 （ヒーローの方は双子の弟が何者かに襲われたために、犯人をつかまえるため腕っぷしに覚えのある弟が入れ替わったというもの。これは一応納得できたんだけど） まあお互いに性的に惹かれあってハッピーエンドでいいみたいだけどさ。

ある嵐の晩―困っている人を助けるために、日々奔走する美貌の未亡人シェイは、盛り場で一人の男に呼び止められる。罪深いほど魅力的なその男は牧師で、雨のなか通りに立つ彼女を娼婦と間違え、自らの運営するセーフハウスへと連れて行く。彼ブライアンと施設に興味を抱き、そこで暮らしはじめるシェイ。いつかは正体を打ち明けるつもりが、ブライアンのある一言がそれを阻む。が、彼もゆえあって、牧師になりすましていた。たがいに素性は明かせなくても、惹かれずにはいられない。そんな二人にある日、思いがけない事件が…。人気作家が描く秘密の恋。 ヒロインが頑なで少しいらいらするものの全体的には面白かった。