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八つの小鍋 村田喜代子傑作短篇集 文春文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2007/12/10 |
JAN | 9784167318543 |


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八つの小鍋
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
町田そのこさんが少し前に、村田喜代子さんの新聞連載コラムを激賞、先日は同氏の講演会に参加しサインもいただいたと、少女のように嬉々とSNSで投稿していました。これが村田喜代子さんに興味をもった単純な理由です。 本作は8編の短編集で、いずれも25〜40年前に発表され、5編が芥川...
町田そのこさんが少し前に、村田喜代子さんの新聞連載コラムを激賞、先日は同氏の講演会に参加しサインもいただいたと、少女のように嬉々とSNSで投稿していました。これが村田喜代子さんに興味をもった単純な理由です。 本作は8編の短編集で、いずれも25〜40年前に発表され、5編が芥川賞を始め様々な文学賞受賞、1編が芥川賞候補と傑作揃いのようです。 何気ない日常を描きながら妙に刺さる読後感でした。大きな出来事も心情描写も少なく、掴みどころのない展開だと思っていると、徐々に心の底の澱が掻き回される感覚です。人生の奥深いところを平易な言葉で書き表す凄みからでしょうか…。 村田さんは一部を除き、中心人物ではないものの様々な"老婆"を登場させます。老婆の雰囲気、曖昧な記憶、謎、不穏さなどを扱い、重要な要素が低そうに見えて、中心人物に影響を与えていきます。 その影響とは、中心人物の現実に基づいた想像が膨れ、次第に現実との区別が曖昧な思い込み、妄想により生ずる日常の変化とズレかと感じました。 村田さんの想像世界は幻想とも思えますが、決して奇想天外な空想ではなく、現実世界と地続きの異空間でしょう。だからこそ、悲壮感のない明るさと怪異ではない怖さが迫り、奥深さを感じます。小川洋子さんの世界観との類似点を思い浮かべました。 おそらく、読み込むほどにハマるのかもしれません。機会を見つけて長編小説やエッセイも読んでみたいと思いました。
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8篇の村田喜代子傑作集。 このひとは「おばあさん」を描かせたら最高。 ほのぼのあり、しみじみありだ。 中でも「白い山」の中にたくさん出てくるおばあさんのなかで、腰がひらがなの「く」の字ではなく「つ」の字になっているおばあさんがあったという、卓越した表現にはまいってしまった。 ...
8篇の村田喜代子傑作集。 このひとは「おばあさん」を描かせたら最高。 ほのぼのあり、しみじみありだ。 中でも「白い山」の中にたくさん出てくるおばあさんのなかで、腰がひらがなの「く」の字ではなく「つ」の字になっているおばあさんがあったという、卓越した表現にはまいってしまった。 いるいる。「つ」の字ねぇ!ご本人はつらくて大変だろうけれども笑えてしまう。 ほんと、うまい作家と思う。
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何が言いたかったのか全く分からない作品ばかりだったが、不思議と読んで損したなどとは感じず、最後まで読んでしまった。情景の描写が個性的ではありながら豊かで、空気の匂いまでも伝わってくるよう。これまで読書は主にストーリーを楽しむものと思っていたが、描写や表現そのものの味わいを楽しむと...
何が言いたかったのか全く分からない作品ばかりだったが、不思議と読んで損したなどとは感じず、最後まで読んでしまった。情景の描写が個性的ではありながら豊かで、空気の匂いまでも伝わってくるよう。これまで読書は主にストーリーを楽しむものと思っていたが、描写や表現そのものの味わいを楽しむという読み方もあるのだと知らされた。
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