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反骨のコツ 朝日新書

團藤重光【著】, 伊東乾【編】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社
発売年月日 2007/10/12
JAN 9784022731692

反骨のコツ

¥220

商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2022/10/29

『#反骨のコツ』 ほぼ日書評 Day586 評者が分別のついた頃には、既に学士会(旧帝大の横断卒業生組織)の理事長でいらした團藤重光氏の対談本。東大教授、最高裁判事等を歴任し、勲一等まで受けられた方が、「反骨」?…ということで手に取った。 反骨精神の基盤は、終盤で集中的に語...

『#反骨のコツ』 ほぼ日書評 Day586 評者が分別のついた頃には、既に学士会(旧帝大の横断卒業生組織)の理事長でいらした團藤重光氏の対談本。東大教授、最高裁判事等を歴任し、勲一等まで受けられた方が、「反骨」?…ということで手に取った。 反骨精神の基盤は、終盤で集中的に語られる「陽明学」。それをもって、GHQとも丁々発止しながら戦後法体系を整備していった。その観点からして、戦勝国からの押し付け法体系と卑下・自虐する必要は全くないのだと。 氏の論の根っこは「死刑廃止論」。個人的に100%それに賛同できない立場の評者としては、賛否両論で読んでしまう。のではあるが、やはり論理展開は緻密で、思わず頷ずかされることしきり。 天(神)が与えた命を、政のレベルで奪うことの是非は、更なる議論があるとして、死刑を執行しても、遺族には「虚しさ」しか残らない…というくだりには、若干の違和感が残る。実際にそうした立場に置かれたことがないので、推測するしかないが、遺族たちは、やはり「復讐」を求めるのではないだろうか。 前時代的とか、非人道的とかいう意見もあろうが、例えばDay636で紹介したような、様々な拷問刑を復活(鞭打ち等は今日も適用されることがあるようだが)させてみたらどうなるか?などという気にもなるものだ。 本書でも言及される「オウム」のトップも、体の肉を1枚1枚削がれていったならば、完全黙秘ではなく、あるいは何らかを語ったのではないかという妄想も起きようというものである。 https://amzn.to/3ffB3Bt

Posted by ブクログ

2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

齢90歳越えの団藤先生、カッコイイ。故団藤重光氏は、刑事法、特に刑法の大家にて、最高裁裁判官も務めた経歴を持つ。そして、死刑廃止論者でもある。いわゆる人格責任論、行為無価値論を採用している上、厳つい風貌なのに、本書で表れるのはお茶目な素顔。蓑田胸喜を学生時代に評したのが「キョーキの沙汰だ」という一言。他にもダジャレも連発するとはかなり意外であった。それとは別に若き法学徒に対する叱咤、すなわち、法、あるいは法解釈の存する意味は、現存する悪徳を除去し、より良き未来を構築するためだという熱いメッセージも付記。 まぁ、団藤先生の学説は、彼の教科書、あるいは死刑廃止論関連の著作を紐解いた方が、本書よりも、より良く解説されている。また、本書は、団藤説を、彼と同時代の思想分析を踏まえて、ポストモダン的な思想に位置づける伊東乾氏の語り口が際立つ一書と言えなくはない。しかし、団藤先生の熱い語り口も同時に簡明に感得できるものとして、一読の価値はある。戦後の刑訴法改正秘話も、不充分ながらも一読の価値あり。また三島由紀夫作品と団藤学説(特に刑訴法)との親和性については驚きの念を禁じえない。 ちなみに、小野清一郎学説は仏教思想に、滝川幸辰学説は唯物的に、牧野英一学説はダーウィン的進化思想に依拠し、また、団藤重光学説は陽明学に由来するとのこと。これらは対談の中で出てきたものであるが、かかる着眼点や発想は刑法学の教科書からは全く伺うことができず、実に興味深い。2007年刊行。

Posted by ブクログ

2015/10/27

本の構成は「反骨精神」をベースに、団藤氏と伊東氏との対話という形をとり法律をめぐる諸問題についてあれやこれやと話を進めていく、というもの。 詳しくは述べないが大まかなテーマとしては死刑問題、改憲問題、裁判員制度の問題の三点に重きを置いて話が進められていきます。 団藤氏の死刑廃止...

本の構成は「反骨精神」をベースに、団藤氏と伊東氏との対話という形をとり法律をめぐる諸問題についてあれやこれやと話を進めていく、というもの。 詳しくは述べないが大まかなテーマとしては死刑問題、改憲問題、裁判員制度の問題の三点に重きを置いて話が進められていきます。 団藤氏の死刑廃止論が他の死刑廃止論者とは比べ物にならないほどの思想的背景に基づいたものであることや、戦後の法律作成の現場で団藤氏が感じ取った「難しさ」、そして「反骨のコツ」とはなんたるか等実に様々な興味深い話が出てきました。 がしかし。 あまりに伊東氏の発言が長く、かつ回りくどいものになっていて全体として「伊東乾氏の思考回路を文字に表した本」になってしまっている感が否めません。 団藤氏の「主体性のある」論を読むのであれば、はっきり言って1章及び6~8章のみに目を通せば済むかと思います。 死刑問題については「死刑廃止論」を、理論的な話は「法学の基礎」や「刑法綱要総論・各論」を読むほうが数百倍自分の頭に入ってくるのですから。 そういった点から☆2としました。

Posted by ブクログ

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