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ごろごろにゃーん こどものとも傑作集68
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 2012/05/01 |
JAN | 9784834009668 |
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ごろごろにゃーん
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商品レビュー
4.2
48件のお客様レビュー
ごろごろにゃーん、ごろごろにゃーん、とひこうきはとんでいきます! そんな作品あるんですね(笑) 長新太先生の発想最高ですね!!
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ごろごろにゃーんごろごろにゃーんとひこうきはとんでいきます が永遠に続く本。 青基調とした絵で猫を乗せた飛行機が色んなところを飛んでいくのだが何が面白いのかよくわからない。でも100%じっと見る。 最近は途中から私の口を見ては本を見るという行動を繰り返す。
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「長新太」さんの絵本といえば、『ユーモラスな展開と不条理な筋立て』で有名だそうですが、本書は「母の友」でもお勧めされていた、子ども受けの良い絵本でもあり、さらに対象年齢を見てみると、2才から大人までと幅広く、これは何か面白いものがあるのではと思い、早速読んでみようと思います。 ...
「長新太」さんの絵本といえば、『ユーモラスな展開と不条理な筋立て』で有名だそうですが、本書は「母の友」でもお勧めされていた、子ども受けの良い絵本でもあり、さらに対象年齢を見てみると、2才から大人までと幅広く、これは何か面白いものがあるのではと思い、早速読んでみようと思います。 物語は、海の上にでーんと浮かぶ飛行機に乗り込もうと、猫たちがゴムボートを漕ぎながら現れる絵に対して、「ひこうきは ごろごろ、ねこたちは にゃーん にゃーん ないています」の文章が添えられているのだが・・この「ひこうきは ごろごろ」というのは、おそらくそこにずっといるといった意味なんだろうけど、この飛行機、なんとなく魚に見えなくもないところが、まずは面白く、まるでそこに群がっているように見える猫たちも面白いけど、この猫たち、どこから来たんだろう? 「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーん と、ひこうきは とんでいきます」 次のページを捲ると、上記の文章と、空を飛ぶ飛行機の窓から、それぞれ猫たちの顔が見える絵で、特に文章との違和感はなさそうだけど、この飛行機を誰が運転しているのかが気になり、一応、魚の頭部みたいに線引きした先の窓に見える猫かなと思う。 「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーん と、ひこうきは とんでいきます」 次のページは、どこから出ているのか知らないが、釣り糸らしきものが複数、飛行機から垂れており、それに魚が食いついている絵に対して、同じ文章なのを見て・・・ああ、そういうことかと思い始めて、その次のページになると、それを美味しそうに食べている猫たちが窓から見える中、やはり同じ文章。 更にページを捲ると、結構大迫力なクジラに追われていて飛行機に危機が迫る絵に、これはどうなるんだと思った次のページには、何事も無かったかのように山の上を飛んでいる絵となっていることに、吉本新喜劇ばりにずっこける中、更にその先も色々と突っ込みどころがありそうな絵の中を、文章はあくまでマイペースに変わらぬままで、飛行機からも全く動じない様子がありありと分かる様子に、これは不条理というよりは、『徒然なるままに……』の風の赴くまま気楽に行こうといった気持ち、プラス『禅のこころ』といった、ありのままの自分を見つめ続けて無限の可能性に気付くといった、そんな深さがあるようにも思えてきて、絵の中には、犬に対する優しさや、シンプルな景色に思わずハッとさせられるものもあったりと、決して不条理なだけではない普遍的なものもあるような気がする。 とは書きつつも、本書はフォローしている方々が書いているように、同じ文章がひたすら続くことの面白さだと私も感じ、これは実際に声に出して読んでみれば分かるのですが、ページの絵は変わってゆくのに、文章はいつも、 「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーん と、ひこうきは とんでいきます」 の繰り返しに、何故か読んでいる方が可笑しくなってきて、吹き出してしまうといった楽しさには、聞いている方も途中から、「ごろごろにゃーん」と、思わず一緒に声に出さずにはいられない、日本語独自の面白さの妙を堪能出来るとともに、ある意味、読み手の技量も問われるのではないかと思います。
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