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アサッテの人

諏訪哲史(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2007/07/01
JAN 9784062142144

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商品レビュー

3.1

106件のお客様レビュー

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2022/12/06

おもしろすぎて一気読み。 レビュー見ると評価が二極化しててるのおもしろいなー。 チューリップ男最高。 「ポンパッカポンパ、ポンパッカポンパ。…へぇー、だって。」

Posted by ブクログ

2022/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

諏訪哲史さん二作目。 冒頭の度々出てくる“ポンパ”についていけなくて、最初は「これもしかしたら面白くないかも」、「ロンバルディア遠景みたいに楽しめないかも」と不安になったけど、杞憂だった。朋子の家庭スケッチくらいからぐんぐん惹き込まれて、夢中になって読めた。 言葉遊びを無邪気に楽しむ叔父の様子や、朋子との和やかな団欒、朋子の奇妙な言葉に対する考察は楽しく面白かった。後半の叔父がすこしずつおかしくなってゆく様子は読むのがつらかった。特に二冊目以降に入ってからが…。 叔父は朋子の死と同時に世の中の現実感を失ってしまって、かつての“アサッテ”が訪れなくなってしまったんだろうな…と思うと苦しい。 終わりの「叔父の行方は依然として判らない」の一文が良すぎて、最後の追記は蛇足じゃないかと思ったけど、蛇足じゃなかった。“ポンパッカポンパ、ポンパッカポンパ。…へえー。だって。”をする叔父がありありと思い浮かんで、胸が締め付けられた。これは作為や欺瞞に踊らされているが故に生じる感覚かもしれないけれど。 ロンバルディア遠景もそうだったけど、物語全体に漂う排他的で退廃的な雰囲気がすごく好き。文章が良い。大便箋にあったようなとろけるようなあまい文体の詩(?)大好き。 次の作品も楽しみだなぁ。 “ポンパ” “チリパッハ” “ホエミャウ” “タポンテュー”

Posted by ブクログ

2020/07/20

けっして世間を惑乱するためでなく、 諸々の凡庸から人知れず離反するために挙動の言動をとる男。 そんな日常を逸脱する、悲しく真剣な男の物語り。 「彼は、つまり、僕の言葉でいえば、世界の外、あの「アサッテの方角」に身をかわそうとしているのだ。」(121ページ)

Posted by ブクログ

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