3作目は女子高生が主人公だけどゾンビーズは健在だ！ 「……要は、赤信号では停まるなって話でしょ？」 「なにそれ？　赤信号は危ないから停まったほうはいいよ」 思わず笑ってしまった。 「うん、気をつける」 （203） ──みんなの世界までには、あとこぶし二つ分。 （254） わたしは、スピードに焦がれている。 （298）

わたしは、スピードに焦がれている。ーーーー レヴォリューションNo.3は、本当に思い入れのある作品。青春アドベンチャーで初めて聞いたオーディオドラマだった気がする。ようやく第3弾を読んで、今読めてよかったなと思った。ゾンビーズは変わらずそこに居たし、岡本さんは強い子だった。逃げることもちゃんと許されている世界で、立ち向かう岡本さん。今、岡本さんと同世代の人に読んで欲しいと思う。世界は学校だけじゃなくて、違う世界があって、善し悪しは人の数だけある。中川はたぶん正論も言っていて、社会はそういう面を確かに持っているけども、しょうがないと俯くだけじゃなく、背筋を伸ばして自分ができる範囲で出来る事がきっとある。 あ、でも痴漢おじは無理だった。なんだったんだろう？今までのシリーズで出てきた人か？全然覚えてない。軍資金提供の為だけの登場だったとしたらパパとの確執解消するかママとの絆を深めてほしかった。どれだけ悲しそうな目をしても、なんにも正当性はない。どんなに悲しい事があっても知らない人に断りもなく突然触ったら絶対にダメだし、ましてや未成年に触ったらダメだし、お金で解決したら本当にダメだ。手を握るくらいだろ、って問題じゃなく、絶対心のトゲになるし。同性同士だとしても突然手を握られて、しかもお金を渡されて、売ってもいない性(もしくは人格)を買われたら嫌じゃん。無理じゃん。お金を使ってしまったところも、同意と取られそうで無理だった。ここの一連だけは本当に、後半なんか意味があったらまだ飲み込めたかもしれないけども、ここだけは…なにか…説明して…。