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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/11/22 |
JAN | 9784101050355 |
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鹿鳴館
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鹿鳴館
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商品レビュー
4
34件のお客様レビュー
戯曲集ですが、小説に…
戯曲集ですが、小説に負けない・もしくは小説以上の出来です。絢爛で優雅な鹿鳴館の世界が描かれています。
文庫OFF
台詞に酔っ払いそうになる。 ワインみたいな芳醇さで、ここの登場人物たちは、この世界から一歩でも外に出たら多分みんなを体調不良にしてしまう。でもこの世界をのぞいている分には良きお味…となって、そうでないと物足りない感じになる。これだーれだとセリフだけ見せられても、8割の確率で三島由...
台詞に酔っ払いそうになる。 ワインみたいな芳醇さで、ここの登場人物たちは、この世界から一歩でも外に出たら多分みんなを体調不良にしてしまう。でもこの世界をのぞいている分には良きお味…となって、そうでないと物足りない感じになる。これだーれだとセリフだけ見せられても、8割の確率で三島由紀夫と当てられそうだ。気になった台詞全て書き写していたら、腱鞘炎になりそう。 世の中のことや、伝えたいテーマと紐づいて、人間ってこういうとこあるよね!というのがどのお話からも垣間見えて、なんかもう、ただただすごいなと圧倒されてしまった。 井上ひさしの「芝居の面白さ教えます」を読んで読みたくなって手に取ったので、たぶん倍がけで面白く読めたと思う。
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このごろの若い人は間違えて「ろくめいかん」を「かめいかん」などと読むそうだから・・・と自作改題の中で書かれているが、そんなことあるのだろうか。ちゃんと小学6年生とか中学3年生のときに教わっているのではないか。もっとも、教わっていても覚えていないことはいくらでもあるからな。僕の印象...
このごろの若い人は間違えて「ろくめいかん」を「かめいかん」などと読むそうだから・・・と自作改題の中で書かれているが、そんなことあるのだろうか。ちゃんと小学6年生とか中学3年生のときに教わっているのではないか。もっとも、教わっていても覚えていないことはいくらでもあるからな。僕の印象は、映画か何かで観た華やかな世界だけれど、実際には図体のデカい外国人と不釣り合いでちんちくりんの日本人がダンスをしたりしていたようだな。子どもたちはどんな印象を持っているのだろう。今度、聞いてみよう。それはともかく、4つの戯曲、1つ1つ読み終わった後すぐの感想を書いているので、それらをあげておく。「鹿鳴館」最後の銃声は飛田が清原を打ったということか。いやあ、なかなか一気に引き込まれたなあ。おもしろい! 「青年はあるときは自分は何でもできると思い、あるときは自分には何もできないと思う。」確かにそうだなあ。とにかく久雄があわれだ。影山の嫉妬心から来たものだったのだろうが、結果的には政治家の単なるコマとして使われた形になったのだから。「只ほど高いものはない」なんなん、この終わり方。なんなん、この良人(夫)。妻がひどい女だと思っていたけど、なんなん、ひで。「夜の向日葵」新月の日、月の裏側は明るいのだが・・・。「生活は鉄や石のように固いものと思っていたが、粘土のように柔らかいものだった。」どうにでもなるのだ。しかしまあ、この作品は人が1人死んでしまうので笑ってすますことができなくなった。「朝の躑躅」なんとも不思議な話。離れでことは済んだあとだったのか。最後主人公がどういう気持ちなのか、うまくつかめなかった。それはともかく美しい綾子様。三島の戯曲を初めて読んだ。たぶん、初めて。小説と比べると、話がテンポよく進んでいくので気持ちよく読むことができた。これなら「近代能楽集」も読めるだろうか。
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