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わが闘争(下)
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商品レビュー
3.2
21件のお客様レビュー
ナチスがどうして力を得たのか、それを知りたくて読み始めました。人間の弱った時に共通の敵を見つけ(悪いことはなんでもユダヤ人のせい)、選民意識(アーリア人種あげ)を持たせて自己を救うその理論がエグかった…。いろんな潜在的な差別や自尊心をくすぐっていくのがうまくて恐ろしい。 ヒトラ...
ナチスがどうして力を得たのか、それを知りたくて読み始めました。人間の弱った時に共通の敵を見つけ(悪いことはなんでもユダヤ人のせい)、選民意識(アーリア人種あげ)を持たせて自己を救うその理論がエグかった…。いろんな潜在的な差別や自尊心をくすぐっていくのがうまくて恐ろしい。 ヒトラー大衆を扇動する方法を知っており、その実行力があったと言う部分はやはり天才だったのかなと思います。 ただ、数々の虐待や戦争はヒトラー1人で成したものではなく、多くの人が賛同した故であることを刻んでおかねばなりません。ヒトラーは無から全てを作り出したのではなく、人々が潜在的に思っていることを都合のいいように言語化して展開したと。それがめちゃくちゃうまかった天才なんだと。 私もいつかその1人にならないように。戒めの本ですね。 ちなみに、読み物としては何度も何度も同じことをいろんな言い回しで書かれてます。なので、読みにくい。多分箇条書きにしたらすごい薄い本になるのに、ここまで言葉を尽くして言えるのかと言うくらいあれこれ言ってる。しかも賛同しえない理論展開なので(そらそう)頭に入ってこない文章も多いです。文章自体もよくわからないと言うのもあります。
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上巻よりも文章的に変だなと思う箇所が多く読むのが大変。(おそらく翻訳の問題ではなく原文の問題) 日本のことについても触れられている点は興味深かった。ようやく上下巻読み切ったという達成感が強い。 思想として賛同できるような傾きは感じられない。
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上巻同様の理由で星は3つ。 上巻がヒトラー自身の神格化と思想の謳詠にあったわけだが、下巻は思考を凝縮化し仮想敵すなわちマルクシズムとユダヤ人を作り出し当時の大衆を惹き付け政権掌握をした手法と論説が述べられている。 書籍としては読み難いこと極まりないしアドルフ・ヒトラーが書いた...
上巻同様の理由で星は3つ。 上巻がヒトラー自身の神格化と思想の謳詠にあったわけだが、下巻は思考を凝縮化し仮想敵すなわちマルクシズムとユダヤ人を作り出し当時の大衆を惹き付け政権掌握をした手法と論説が述べられている。 書籍としては読み難いこと極まりないしアドルフ・ヒトラーが書いたものでなければ読まなかったであろうが、「窮鼠、猫を噛む」が如く賠償と外圧に苦しみ追い詰められたドイツ国民が世紀の大悪人に希望の光を見つけて一縷の望みを託してしまったことに第二次世界大戦の悲劇がある。諸悪の根源をシンプルにヒトラー単独に帰すのではなく、人類すべての連帯責任であったことは留意する必要はあろう。
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