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弱法師 文春文庫

中山可穂【著】

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商品詳細

内容紹介 かなわぬ恋こそ、美しい。雨の気配を滲ませた母子に惹かれ、人生設計を投げ捨てたエリート医師。編集者の愛を得るために小説を捧げ続けた若き作家。父と母、伯母の不可思議な関係に胸ふるわせる少女。能のモチーフをいくつもちりばめながら、身を焦がすほどの激しい恋情が燃えたつ珠玉の3篇を収録。
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2007/02/08
JAN 9784167726010

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商品レビュー

4.4

37件のお客様レビュー

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2008/09/29

「かなわぬ恋」をテーマにした中篇集

一番心に残ったのは「卒塔婆小町」。天才的な小説家の男が、編集者に恋をし、彼女の為だけに小説を書き、捧げる。と、こうして書くと何の変哲もない話だが、登場人物達の、確かな存在感・愛の重量。誰に感情移入して読めばいいのか。誰に感情移入しても、苦しくて押しつぶされてしまいそうになる。どう...

一番心に残ったのは「卒塔婆小町」。天才的な小説家の男が、編集者に恋をし、彼女の為だけに小説を書き、捧げる。と、こうして書くと何の変哲もない話だが、登場人物達の、確かな存在感・愛の重量。誰に感情移入して読めばいいのか。誰に感情移入しても、苦しくて押しつぶされてしまいそうになる。どうしてここまで狂おしい感情を表現できるのか。最後まで揺ぎ無い「美しさ」を貫き通す作者の文章力にも圧倒される。読み終わった後、心にずしりと「何か」が残るはずです。純度の高い「愛」の本質とは、透き通るものでもなく、こんなにも重いものだったのか、と気付かされました。

2024/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここに収録されている中編のタイトルが鮮烈で、なんとしても読んでみようと手に取った。「卒塔婆小町」という。後で知ったのだが、能の演目なのですね。 墓地の近くの公園で、酔っぱらった作家が担当に貶された原稿を捨てていると、そこに老婆のホームレスが現れ続きを読ませろという。昔、腕利きの編集者だったという老婆は原稿に見事な直しを入れ、御礼に酒を差し入れた作家に昔語りを始める……というもの。 久々に、こういう濃密な熟成された小説を読んだ気がする。白い原稿用紙がビルから舞い落ちる映像が、鮮やかに浮かぶ。それから、ラストの墓石を抱きしめ息絶えている百合子の幸福そうな顔。何度でも思い浮かべては切なくなる。 他、二編「浮舟」と「弱法師」も良かったけど、「卒塔婆小町」が一番好きかな。 ブクログのレビューで皆さんが書かれている感想も素晴らしくて、全部にいいねしたかった。 他の作品も機会があれば読みたい。

Posted by ブクログ

2022/11/09

恋とは死に至る病である―― 難病を患う少年と、彼を助けようとする医師であり継父である男との、その関係を越えた純愛の物語《弱法師》 かつて優秀な編集者だったホームレスの女が振り返る、若き作家との身を滅ぼすほどの恋の物語《卒塔婆小町》 父と母、そして大好きな叔母との許されない愛の形...

恋とは死に至る病である―― 難病を患う少年と、彼を助けようとする医師であり継父である男との、その関係を越えた純愛の物語《弱法師》 かつて優秀な編集者だったホームレスの女が振り返る、若き作家との身を滅ぼすほどの恋の物語《卒塔婆小町》 父と母、そして大好きな叔母との許されない愛の形を描いた物語《浮舟》 古典"能"を材にとり、繊細なまでに張りつめた愛の悲しみをとらえる中篇3篇。 うわ〜、これすごかった、、←語彙力なし笑 叶わぬ恋ほど美しいと言うけれど、まさにそういう恋を描いた3篇でした。 中山さんの描く文章がとても美しくて、それが故に鋭さや脆さをも感じさせる作品でした。 「弱法師」から引き込まれましたが、「卒塔婆小町」はもうその世界に引きずりこまれて没頭。。 身を削るほどの狂おしい恋に心持ってかれました。 能を題材に描かれたそうで、こういう恋の形ってどこか古典的と言うか、純文学っぽさを感じるんですが、それはそこからきてるのかな〜。 とても印象に残る作品でした。 これは手元におきたいな〜♡♡

Posted by ブクログ

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