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商品詳細
内容紹介 | 日本の文明大転換期・中世を紹介。歴史観が大きく覆る1冊です。様々な角度から日本の歴史を考察してみてはいかがでしょうか? |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 2005/07/08 |
JAN | 9784480089298 |
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日本の歴史をよみなおす(全)
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日本の歴史をよみなおす(全)
¥550
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商品レビュー
4.2
165件のお客様レビュー
「日本の歴史をよみな…
「日本の歴史をよみなおす」「続・日本の歴史をよみなおす」を一冊に合本したもの。網野日本史入門に最適です。
文庫OFF
図書館で借りた。 ちくま学芸文庫より1冊。タイトルから中高で学ぶ日本史を、よくある教養的に復習できる本かと思ったが、ちょっと見立ては間違っていたようだ。むしろ異なる観点から日本の歴史を見直す、つまり中高で学ぶ日本史はある程度入っていないとこの本は理解できないと感じた。 とは言え、...
図書館で借りた。 ちくま学芸文庫より1冊。タイトルから中高で学ぶ日本史を、よくある教養的に復習できる本かと思ったが、ちょっと見立ては間違っていたようだ。むしろ異なる観点から日本の歴史を見直す、つまり中高で学ぶ日本史はある程度入っていないとこの本は理解できないと感じた。 とは言え、話は深く、非常に面白いと思った。教科書の文章にはあらわれない感覚のようなものが研ぎ澄まされる本と思う。中世日本の識字率であるとか、差別がどのようであったかとか、女性の存在であるなど…。 物事を単純化して捉える能力は必要だが、その弊害として「百姓=農民」であるとか、日本は農業社会であるとかいうレッテル貼りが蔓延してしまっていると思う。それがレッテル貼りであることを気付かせてくれる内容だ。オススメ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
南北朝の動乱を境に、日本の社会は大きく変わった。平安末期から律令制を維持するのは難しくなり、予算が少なくなったことからもとは官庁に属していた職能民たちは独自に集団を作り始めていた。彼らはある種の畏れをもって見られていた聖なる集団だったが、南北朝のあたりから忌避すべきものという見方が強くなる。 貨幣経済の発達が与えた影響も大きい。御家人勢力は農業中心で土地に税を課す農本主義的な立場を取っていたが、北条氏得宗の家臣である御内人は対応してきた商人や金融業者と結びつき、列島外との貿易を発展させる非農本主義的な立場を取っていた。1285年の霜月騒動で農本主義的立場を取る御家人たちの代表であった安達泰盛が内管領の平頼綱に破れたのは、象徴的な出来事である。 北条氏の得宗専制政治は独裁的であったから、悪党や海賊勢力は反抗的であった。後醍醐天皇はこうした勢力を取り込み、非農本主義的立場に立って幕府を滅亡させた。 近世国家は再び農本主義が強くなる。農本主義はすなわち一国の統一を重視する立場、非農本主義は海外とのネットワークを重視する立場と考えればよいだろうか。信長の天下布武や秀吉の検地は、海のネットワークを断ち切って日本国という統一体を重視するものだった。その点から、明治維新を引っ張った薩長土肥は海のネットワークを重視していた藩だったことに言及している。
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