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オウエンのために祈りを(下) 新潮文庫

ジョンアーヴィング【著】, 中野圭二【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2006/10/01
JAN 9784102273111

オウエンのために祈りを(下)

¥880

商品レビュー

4.4

13件のお客様レビュー

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2022/11/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

以下引用 「他人をだまして、信仰はそう重要なものではないとか。簡単な問題だとか信じ込ませる権利は誰にもない。信仰とは、もっとも重要で、もっとも困難なものです」 (p.26) 正義の君なる 神の御子の 血にそむ御旗に つづくは誰ぞ。 悩みのさかずき おおしく受け、 十字架を負う者 その人なり。 (p.222) ぼくたちは頭を垂れ祈りつづけた。不器用なやり方ではあったが、メリル師は、オウエン・ミーニーのための祈りには終わりがないことを、ぼくらにはっきり示したのだ。 (p.224)オウエンのために祈りを。 「恐れるな」オウエン・ミーニーは言った。彼がインディアナに行く前にぼくらに言っておきたかったのは、それだけだったのだ。 (p.368) 「恐れるな」オウエンは僕に言った。「やりたいと思うことはなんでもできる――やれると信じさえすればね」 (p.394) 「恐れるな。きみには悪いことは起こりっこない」 (p.573) 「ときどき星になりたいと思うことがあるんだ」オウエンが言った。「くだらない歌があったじゃないか――『星に願いをかけるとき、きみが誰だろうとかまわない』--まったく虫唾が走るよ!」彼は言った。「ぼくは『星に願いをかけたい』なんて思わない。ぼく自身が星になりたいんだ――そういう歌があればいいのに」 (p.564) 「きみがここにいなきゃならなかった理由が、やっとわかったよ」オウエンがぼくに言った。「きみにもわかっただろう?」 「ああ」ぼくは言った。 (p.588)ここさあ…ほんと…ああ… オウエン・ミーニーをみんなで頭の上まで持ち上げたり、彼の身体を前後にパスしたり――なんの苦労もなく――したとき、オウエンには重さなんかないのだと思い込んでいた。その遊びの向こうに、ある力が存在していることに気づかなかった。いまのぼくには、それが、オウエンは重くないという幻想をつくりあげた力だったことがわかっている。それは、ぼくたちが、それを感じられるだけの信仰を持っていないがために感じなかった力であり、ぼくたちが真実ことのできなかった力であり、ぼくたちの手からオウエン・ミーニーを抱き上げ、奪っていった力なのだ。 ああ神様――どうか彼を返してください!ぼくは永遠に、そう祈り続けます。 (p.592)

Posted by ブクログ

2022/05/15

その時がきた オウエンは守護神のような存在 こんな展開とは この時のために過去がある 後半は切なく 読み進めました

Posted by ブクログ

2022/05/07

言葉を失う物語だった。オウエンとジョンは離れ難く結びつき、人生を共にする。死ぬ瞬間まで。死んだ後も。全ての出来事はオウエンの殉教の象徴であった。殉教には社会と時代の理不尽さが背景にある。アメリカの政治と宗教を深くえぐった物語であった。

Posted by ブクログ

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