山田太郎の記憶喪失 ここで この場面でくるんですね。 なんだろう 読んだことがないのに こういうエピソードがあることが知っているのに 実際読んで知るのは初めてなのです。 往年の名作を 思い出すように少しずつ読む楽しさ。

高校一年秋季関東大会。 　対甲府学院戦。 　怪力砲丸投げ投法を引っさげ、賀間は山田に挑戦する。弱小甲府学院が果敢に常勝明訓に挑戦する様は、観衆の判官びいきを誘い、観衆までも明訓の敵に回ってしまう。その中で明訓ナインは冷静でいられるか？。 　冷静さを失った里中をリリーフするのは岩鬼。ノーコン岩鬼はピンチを招くが、彼の操縦が実に上手い山田。岩鬼を快速球リリーフに変貌させる。 　ラストは山田のホーム上でのヘッドスライディング。それが明訓に危機をもたらすことになろうとは…。

おすすめ度：90点 解説：原辰徳氏 追う立場から終われる立場へ。「打倒明訓」を合言葉に全国から集う強豪校。そして「打倒山田」を胸に秘めて現れるかつてのライバルたち。 一回戦の相手、甲府学院のキャプテンはなんとあの賀間。太郎封じに絶対の自信を見せる彼との直接対決の日はまもなく！ ついに優勝旗を盗んだ犯人から、太郎に宛てた脅迫電話がかかってきた。「甲府学院との試合に負けろ」いったい犯人の意図とは!? 土井垣は甲府学院を疑うが、太郎には賀間がそんな男だとは到底信じられないのだった。 ついに大会が開幕、明訓は賀間の甲府学院と激突！ それまで地区大会での出場はもちろん練習にも参加せず、常にマントを身につけていた賀間の秘密、それは常時携えたダンベルだった。圧倒的な腕力で迫る賀間の剛球、彼のピッチングとは一体!? 「バッティングは腕力だ」掟破りのバントホームランで賀間に先制点を奪われた明訓。 しかしその裏、さっそく太郎は自らのバットでライトスタンドめがけた一発を放つ。だが、あわやというところでボールは叩き落される。観客の1人が叩き落した決定的瞬間を目撃していた土井垣は猛抗議するのだが…。 執拗な試合妨害にも負けず懸命の反撃を続ける明訓ナイン。しかも賀間の剛球の前に打線は沈黙…2回に賀間が放った1点はあまりにも重くのしかかっていた。 「これは甲府の大金星か!?」スタンドを包む異様な熱狂。そのプレッシャーに押しつぶされそうになる里中がマウンドにはあった。 スタンドの声援は甲府学院のものとなり、里中はマウンドでの孤独に押しつぶされそうになる。 その里中の隙を見逃す賀間ではなかった。里中を挑発し徹底的に集中力をそぐ作戦に出た甲府学院に苦しめられる里中、荒れだした球はついにストライクが入らなくなってしまい…。 ワンナウトランナー1、2塁のピンチ。マウンドを降りた里中に代わり、土井垣が送り出したのはなんと岩鬼。 練習では抜群のコントロールを見せる岩鬼ではあったが、いざバッターが入るといつもながらの大暴投。岩鬼のクセを見抜いた太郎は、ここで一計を案じるのだった。 甲府学院2点リードのまま9回を迎えた明訓。しかし賀間から1イニング2点を奪うのは至難の技。しかも打順は1番、悪球打ちの岩鬼からという状況。ここでまたも太郎のアドバイスが活き、見事出塁。 ダブられなければ太郎に回るという望みをつなぐのは、リズム打法の殿馬。出るか秘打！ 生まれるか逆転のチャンス！