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過去と闘う国々
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過去と闘う国々
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独裁制はどこで始まるのだろうか?どのような瞬間に、平等とか欠乏からの解放といった麗しい理想が一線を踏み越え、抑圧や権利を奪い取る道へと入るのだろうか?真の共産主義はいまだためされたことはないと、ある人は言う。しかしおよそ50回も試みてらを正しいものに当たらないとするなら、人は青写...
独裁制はどこで始まるのだろうか?どのような瞬間に、平等とか欠乏からの解放といった麗しい理想が一線を踏み越え、抑圧や権利を奪い取る道へと入るのだろうか?真の共産主義はいまだためされたことはないと、ある人は言う。しかしおよそ50回も試みてらを正しいものに当たらないとするなら、人は青写真に何か間違いがないかと問い始めるものである。 共産主義の平等、連帯、社会的な正義、困窮の終焉、被抑圧者に力を、という理想は実に美しい。「新しい社会主義人間」-疲れを知らず、陽気で、清潔で、勇気があって、倹約家で、動物に優しい-は、すべての人類が到達したいと願う理想である。問題は、共産主義の強い信奉者さえ認めるように、この理想郷の風景に普通の人間を配置しなければならないことである。共産主義は崇高で壮大であるが、人間は欠点のある生き物であり、共産主義に対してそれが求める犠牲を捧げる意志は持たないのである。 社会主義の政権には2つの選択肢が残される。その一つは抑圧である。簡単に言えば、影響力を行使する多くの市民から抵抗される体制を維持するには、誰にもチェックされない権力が必要である。 誰にもチェックされない権力こそ共産主義の悪であり、共産主義をペガサスから恐ろしいゴルゴンに変身させるものである。これは何も目新しいことではなく、東欧の民主主義の行く末を見る上で、繰り返し言うべき重要なことである。誰にもチェックされない権力は共産主義の維持に必須の条件のように見受けられる。
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