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知った気でいるあなたのためのセクシュアリティ入門
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知った気でいるあなたのためのセクシュアリティ入門
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商品レビュー
2.5
2件のお客様レビュー
この世界はヘテロだけでできているわけではない、といった初歩的な知識を持っている人のための、一歩踏み込んだセクシュアリティ論。 でもわりと普通。悪くはない。
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取り寄せ先:東京都立多摩図書館(受け取り先:府中市立片町図書館) 確かに、知った気でいる人には向いている。だが、それはおあいこさまというべきものでもある。なぜならば、「せくしゅありてぃ」(とあえて平仮名にする)なるものは「その人から見た」セクシュアリティにならざるをえず、実態と...
取り寄せ先:東京都立多摩図書館(受け取り先:府中市立片町図書館) 確かに、知った気でいる人には向いている。だが、それはおあいこさまというべきものでもある。なぜならば、「せくしゅありてぃ」(とあえて平仮名にする)なるものは「その人から見た」セクシュアリティにならざるをえず、実態というものの共通認識というのは望むべくもないからだ。つまり、関から見たセクシュアリティが必ずしも評者のセクシュアリティと同一になれないように、sexualityがunspeakableであるがために生じるずれなのだ。意外かもしれないが、本書を見る限り関はそのずれを認めようとしていない(これは彼が批判対象としているキース・ヴィンセントにも言えた話であり、そういう意味では二人は「鏡で向かい合った者同士」ということになる)。これではただの「一発屋」である。 そのうえで、本書に価値を見出すとするならば、「私見」程度の立ち位置から描く気軽さという点にあるだろう。誰かに向って啓蒙するのでもなく、代表性を身にまとうというわけでもなく(とはいえ、「書く」という機会が与えられる選民はいかんともしがたいが)。 私は誰であり、そしてどこからきてどこへいくのか――これへの真剣さが書いている人によってまちまちであるという時点からして、ただのセクシュアリティ論とスタンスが違う。そこを踏まえておかないと、「足元」(本書ではかなり重要視されている)のセクシュアリティという忘れ物を取りに帰るということになるのでみすみすお忘れなきように。
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