1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫

吉野弘詩集 ハルキ文庫

吉野弘(著者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥748

¥220 定価より528円(70%)おトク

獲得ポイント2P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

4/27(土)~5/2(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所/
発売年月日 1999/04/14
JAN 9784894565173

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

4/27(土)~5/2(木)

吉野弘詩集

¥220

商品レビュー

4.3

33件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/08/26

詩人は優れた感性の持ち主に違いない。 ぼくの好きな作品を紹介したい。 二月の小舟 竹 みずすまし I was born 祝婚歌 素直な疑問符 夢焼け 空の色が

Posted by ブクログ

2023/02/11

映画「桜色の風が咲く」で吉野弘さんを知り、それを知らなかったことを恥じ、急いで入手した。その詩の世界感には、ちょっと適した言葉を見つけられない。ただ、家族や生命を想う視点に圧倒され、安心し、凛としたのは間違いない。

Posted by ブクログ

2022/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『吉野弘詩集』 吉野弘 (ハルキ文庫) 先日、吉野弘さんの「祝婚歌」の朗読を聞く機会があった。 この詩は、吉野弘さんが姪っ子さん夫婦に書き送ったものだそうだ。  「二人が睦まじくいるためには  愚かでいるほうがいい  立派すぎないほうがいい  立派すぎることは  長持ちしないことだと気付いているほうがいい」  (中略)  「互いに非難することがあっても  非難できる資格が自分にあったかどうか  あとで  疑わしくなるほうがいい  正しいことを言うときは  少しひかえめにするほうがいい  正しいことを言うときは  相手を傷つけやすいものだと  気付いているほうがいい」 これが若い時にはなかなか気付けないことなのだと、この歳になって思うね。 詩はこう結ばれている。  「健康で 風に吹かれながら  生きていることのなつかしさに  ふと 胸が熱くなる  そんな日があってもいい  そして  なぜ胸が熱くなるのか  黙っていても  二人にはわかるのであってほしい」 いやあ。私もまだまだだなぁ。 ところで、今回ちょっとびっくりする出会いがあった。 「I was born」という詩だ。 これが吉野弘さんの作品だったとは! 昔、国語の教科書に載っていた。 作者名を覚えていなかった。 ただ、「I was born」というタイトルと、その訳である“生まれさせられた”という言葉に、当時ものすごい衝撃を受けたことを覚えている。 とても怖くて、そして怖さと同じくらい、重荷から解き放たれた気持ちにもなって、心に楔を打ち込まれたように、忘れることができなかった。 「確か 英語を習い始めて間もない頃だ。」 でこの詩は始まる。 「僕」が父と一緒に寺の境内を歩いていたとき、身重の女性とすれ違った。 その腹の中の胎児のうごめきを想像したとき、少年は“生まれる”ということが受け身であることをふと諒解する。 「I was bornさ。受身形だよ。正しく言うと人間は生まれさせられるんだ。自分の意志ではないんだね。」 それを聞いた父は、少年に蜉蝣(かげろう)の話をする。 蜉蝣は生まれて二、三日で死ぬ。 口が退化しているので物を食べない。 なのに雌の腹の中にはぎっしりと卵が詰まっているという。 「それはまるで、目まぐるしく繰り返される生き死にの悲しみ」 「淋しい 光りの粒々」 と、父はそれを形容した。 実は少年の母は、少年を産み落としてすぐ亡くなっていたのだった。 「父の話のそれからあとは もう覚えていない。ただひとつの痛みのように切なく 僕の脳裡に灼きついたものがあった。 ―ほっそりした母の 胸の方まで 息苦しくふさいでいた白い僕の肉体―。」 詩人の八木忠栄はこの散文詩を、吉野弘の最高傑作であり、現代詩が生んだ最高傑作のひとつであると言っている。 初めて読んだときに感じた恐怖と安堵の感覚は、いま私の中で少し形を変えているが、それは常識に落とし込んで物事を考えることに慣れてしまったせいか。 でも、やっぱり、と思う。 解説にある、「『母』という人の苦しみを思いやる気持ちが自然と生まれてくる」作品であるという評価は果たして正しいのだろうか。 もちろんそれが当たり前の感覚なのだろうけれど、最初にこれを読んだ時に私が感じた何とも言えない負のイメージは、今もこの作品の隠し扉の向こうに広がっているような気がしてならない。 「人間は生まれてきた時点ですでに病んでいる」 と、かつて臨床心理学者の河合隼雄さんは言った。 「生き死にの悲しみ」 「淋しい光りの粒々」 「ただ一つの痛み」 「息苦しくふさいでいた」 と、詩人は書く。 誕生日を“祝う”のだから、生まれてくることは素晴らしいことだしめでたいことだが、それだけではない何かを感じて心がざわざわする、そんな不安感がこの詩には確かにある。 これからもきっとずっと忘れない、心に残る詩の一つである。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品