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原爆を投下するまで日本を降伏させるな
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原爆を投下するまで日本を降伏させるな
¥220
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商品レビュー
2.5
2件のお客様レビュー
推測と事実の区別が分かりづらく、文章も奇妙に読みづらい。もしかしたら他の知識があればそれらも自分で判断して興味深く読めるのかもしれないが、せっかくの時間を使う価値があるのか疑問に思え、途中でやめた。
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本書は、昭和20年(1945年)6月から終戦時点までの日本の指導層の動きと、アメリカ指導層の動きを詳細に追いかけてものであるが、当時のアメリカ大統領トルーマンが原爆を日本に投下するために、日本の降伏を原爆投下後までさせないための工作を行ったと主張するものである。 著者の著述の...
本書は、昭和20年(1945年)6月から終戦時点までの日本の指導層の動きと、アメリカ指導層の動きを詳細に追いかけてものであるが、当時のアメリカ大統領トルーマンが原爆を日本に投下するために、日本の降伏を原爆投下後までさせないための工作を行ったと主張するものである。 著者の著述の手法は、これまでの著作を読んでも、膨大な資料と詳細な文章に特徴がある。その精密な著述は、あたかもリアルタイムのドキュメンタリーを読んでいるように思えるほどに臨場感にあふれている。 しかし、本書のトルーマンの陰謀説は、一部でささやかれている「トンデモ説」だろうではないか思う。本書でも、肝心の部分は、推測と憶測に終始しているが、その主張には相当の飛躍があるようにも読めた。 ただ、当時の日本陸軍が大陸で行った「1号作戦」についての詳細は興味深かった。中国大陸における国民政府、中共党、アメリカ、日本陸軍のそれぞれの動きのなかで、歴史をみると最終的な勝利者は中共党である。結果的にみると、いわば日本陸軍が中共党の覇権を育てたことになると、本書を読んであらためて思った。 また、当時の日本の指導層が、なぜ、当時のソビエトが和平の使者になると期待したのか、なんとおろかなことかと痛感した。 本書を読んで、まだまだ日本はこの敗戦時の歴史認識の共有が不足していると思った。事実関係さえも、いまだに新しい知見がでてきている。本書の「トルーマンとバーンズの陰謀」説はいただけなかったが、その他の著述部分はとても興味深く読めた。
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