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花腐し
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花腐し
¥605
在庫なし
商品レビュー
3.7
18件のお客様レビュー
文章も内容も難しいで…
文章も内容も難しいですが、耽美的な雰囲気に惹かれて読みました。古井由吉が好きな人にも良いかも。
文庫OFF
読み始めから、夢遊病者の話かしらんと思わせるような展開。 ヒタヒタと子供の足音が続くかと思いきや、くたびれた男に忽ち入れ替わる。そこには、時代が変わろうとも沼のような混沌と浮かび上がれないまま、蠢いている人の姿がありました。 怖いもの見たさで?!読み続けましたが、どこか谷崎潤一郎...
読み始めから、夢遊病者の話かしらんと思わせるような展開。 ヒタヒタと子供の足音が続くかと思いきや、くたびれた男に忽ち入れ替わる。そこには、時代が変わろうとも沼のような混沌と浮かび上がれないまま、蠢いている人の姿がありました。 怖いもの見たさで?!読み続けましたが、どこか谷崎潤一郎の世界に通じるのかしらん、個人的に苦手分野。 湿っぽくて息苦しくて、淫靡。 終末、読みにくい部分もありましたが、実はここが、この話の真髄かも。 読んでいる間、陰鬱さから離れられず。 ここまで引きずられるというのは、 そういう意味では、読み応えのある小説だったかな。
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「春されば卯の花腐し我が越えし妹が垣間は荒れにけるかも」という万葉集の和歌がタイトルの元になっている。主人公、栩谷(くたに)の気持ちを象徴しているかのような雨が印象的だった。栩谷の名は、「花腐し(はなくたし)」から取ったのだろうか。 芥川賞を受賞した表題作のほか、1作品収録。
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