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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2004/08/28 |
JAN | 9784000224413 |
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過去は死なない
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過去は死なない
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商品レビュー
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歴史への真摯さとは、わたしたちのうちなる過去、周囲の過去の現在に対する注意深さから始まる。 わたしたちが過去によってかたちづくられていることを認識し、そのために、過去は自分自身や他者を知るうえで、ひいては人間であるというのはどういうことなのかを知るうえで、不可欠
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※このレビューにはネタバレを含みます
写真アルバムを中心に記憶を再構成するなかで、わたしたちはほとんどそれと気づかずにきおくの質を変える。人生のある瞬間を満たしていた喜び、苦痛、混乱などの内面の記憶に重ねあわせる。そのなかで、自分自身や家族を絶え間ない変化の一部としてみるようになる。写真アルバムはっ記憶を歴史にする。(p.106) "歴史への真摯さ"を追求するならば、写真を見るとき、その映像が喚起する感情について慎重に考えることが重要になる。さらに、その映像の歴史的意味について撮影者がどのように理解しているのか、できるかぎりその暗黙の解釈を批判的にみて、それと異なる解釈の可能性と比較することもたいせつである。したがって、"歴史への真摯さ"を生みだすということは、写真家と出来事と展示車の役割を、さらには、そうした展示に遭遇して過去についての自分の解釈を構築するわたしたち見る者の役割をも、包括する営為である。(p.117) 1915年にD・W・グリフィスが、今に子どもたちは「ほとんどすべてのことを映画で学ぶように」なり、「二度と歴史を読まなくてすむだろう」と予言したが、1960年代になるとセオドア・ネルソンが、あと5年もすれば書物は廃れる、と予言した。 ある意味では、デジタル技術の発展そのものが、書物の死といった出来事の予言がためらわれる理由のひとつだろう。(p.255) 歴史の危機に対処するには、インターネットのようなメディアが過去についての認識をどんなふうに形成するのかを察知する感受性を育てることが必要である。こうしたメディアを創造性と想像力をもって、しかも、そこにひそむ歪みや限界についての批判的認識ももって、使いこなせる力を学生に身につけさせることが歴史教育に求められる。(p.274) "歴史への真摯さ"とは、わたしたちのうちなる過去、周囲の過去の存在にたいする注意深さから始まるということを認識し、そのために、過去は自分自身や他者を知るうえで、ひいては、人間であるというのはどういうことなのかを知るうえで、不可欠であると知ることである。(p.287)
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私たちの歴史(観)はどんな風に作られていったのか? 今まで、何を以て正しいと思って、それが真実だと思い込んでいたのか? 多面的に検討されていて、とても興味深かった。 こういうメディア研究がしたかったー!と、学生時代の終わりに運命を感じた 本でもあります。 再読必須。
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