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ヴァーチャル日本語 役割語の謎
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ヴァーチャル日本語 役割語の謎
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商品レビュー
4.2
28件のお客様レビュー
「わしが博士じゃ」「あたくしがお嬢様ですわよ」などと 現実には決して使われてない、漫画などのフィクションのみ に現れる、特定のキャラクターと結びついた言い回し、それ がこの本で言うところの「役割語」である。当初タイトルと 紹介を見た時、オタク研究のようなある種「イロモノ」の よう...
「わしが博士じゃ」「あたくしがお嬢様ですわよ」などと 現実には決して使われてない、漫画などのフィクションのみ に現れる、特定のキャラクターと結びついた言い回し、それ がこの本で言うところの「役割語」である。当初タイトルと 紹介を見た時、オタク研究のようなある種「イロモノ」の ようなイメージを抱いていたのだが、その実ごく真っ当な 日本語研究の本であり、これまでこの分野がきちんと研究 されていなかったことにある種驚きを覚えた。特に博士語の 謎解きは納得の内容であり、スリリングで興味深い読書 体験であった。 今流行りのマイクロアグレッションとも関係が無くは無い この役割語という問題、著者の本をあと何冊かは追いかけて みたい。
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江戸時代から役割言葉があることに驚く。 女性が使う言葉(遊女)男性が使う言葉(武士)が、明治時代になり学校に様々な地域から集まる学生により、独自の言語が発達した感覚。 外国人(ここでは中国人)の言葉の簡略化と、外国人への侮蔑心。
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言文一致したころにはもうすでに役割語が登場していたというのには驚き。敬語にも共通するけれど微妙な言い回しの違いが意味をもつ日本語ならではのものなのかも。役割語は、それが必要で有効だったからこそ、生まれ、発達し、ここまで生き延びてきたのだと思う。
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