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茶色の朝

藤本一勇(訳者), フランクパヴロフ, ヴィンセントギャロ, 高橋哲哉

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大月書店
発売年月日 2003/12/08
JAN 9784272600472

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商品レビュー

4.2

95件のお客様レビュー

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2024/03/26

大きなものに取り込まれそうになった。そのとき自分に何ができるのか。この短編ともいえないショートショートが刊行された当時のフランスの社会的背景を少し調べたが、これは今日本で生きる自分たちにとっても他人事ではない。 自己保身、他人への無関心、思考の放棄。 時に政治家へ批判の矛先が...

大きなものに取り込まれそうになった。そのとき自分に何ができるのか。この短編ともいえないショートショートが刊行された当時のフランスの社会的背景を少し調べたが、これは今日本で生きる自分たちにとっても他人事ではない。 自己保身、他人への無関心、思考の放棄。 時に政治家へ批判の矛先が向かうことがあるが、では自らはどうなのか。何かを変えるための行動を起こしているのか。諦観していないだろうか。 政治的主張は控えるけど、政治でなくても身近な家族や友人、会社の関わりをイメージしながら読めると思う。 茶色の朝を迎えないために読んでおくと良い一冊。

Posted by ブクログ

2023/12/03

わずかに少しずつ思考を適応させているうちに人の心のなかに静かに居座ってくる、ファシズム。 ヴィンセント・ギャロの挿絵が居座ってくるモヤモヤ感。 ファシズムは、ファシズムの顔をしてはやってこない。

Posted by ブクログ

2023/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フランスの政治を動かした、と言われている本。 すべてが茶色になっていく世界。 なんだか御伽話のように聞こえるけど、全然現実の本。 明日から、全てが茶色のものじゃないと罰せられる、と言われたら、みんなはどんな行動をしますか。 わたしも、どう振る舞うのだろう。 政府が茶色以外のものの存在は許さない、と言って、茶色のもの、茶色のものを持つ人がどんどん処分される。 違和感を感じながらも、主人公たちは思う。 茶色のものさえ持っていれば罰せられないのだから、、皆と一緒で安心だから、、 そしてそんな社会にぬるっと慣れていってしまう。 そしてある日、これはもしかして由々しきことではないか?と気づいた時には、時すでに遅し。 戦争の虐殺や差別といった昔の時代だけじゃなくて、今、普通の生活の中に蔓延している話だと思う。 今も昔も、どうして、 おかしい、と思うことが世の中の普通になったりするんだろう。 わたしたちにできることは、考えることをやめないこと。 本の最後にも書いていたけど、本当にそうだなと思う。

Posted by ブクログ

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