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ケンブリッジの哲学する猫 ハヤカワ文庫NF

フィリップ・J.デイヴィス(著者), 深町真理子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2003/04/30
JAN 9784150502751

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ケンブリッジの哲学する猫

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商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

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2017/05/30

イギリスを舞台にした風変わりな数学のノンフィクション。 イギリスらしさというか独特のセンスというか、 この本を読んでも数学がわからないけど、 イギリスのユーモア感覚だけはよくわかる謎の書。 イギリス人によるイギリス人のための本を なぜ日本語訳したのかも謎。

Posted by ブクログ

2012/12/17

ハヤカワ文庫NFにラインナップされているが、 そのまんまノンフィクションではなく、 数学者である著者の想いを登場人物に仮託して綴ったフィクション。 イングランド東部で生まれた「五にャん」きょうだいの中の一匹(♀)が ケンブリッジ大学のペンブルク・コレッジ(college=学寮)へ...

ハヤカワ文庫NFにラインナップされているが、 そのまんまノンフィクションではなく、 数学者である著者の想いを登場人物に仮託して綴ったフィクション。 イングランド東部で生まれた「五にャん」きょうだいの中の一匹(♀)が ケンブリッジ大学のペンブルク・コレッジ(college=学寮)へ赴き、 トマス・グレイと名付けられ、科学史・古代数学史が専門のファイスト博士と昵懇に。 彼女も様々な思索に耽っているらしい……が、 その何気ない動作を深読みし、 研究の進展に寄与してくれたと大喜びするファイスト博士がカワイイ。

Posted by ブクログ

2011/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古書購入  ……現代。ファンタジー?  ケンブリッジ大学にやってきた雌猫トマス・グレイ。それに絡む騒動。  トマス・グレイは小生意気です(笑)最初、彼女が知っていた最大数は4。就職斡旋をしてくれる老雌猫に聞かれた時に、彼女はこう答える。「貴方の知っている数より、一つだけ大きい」と。  老猫は思う。こんな小賢しい子はこの地域の平和のためにも、遠くにやるに限る。そしてトマス・グレイはケンブリッジへと行くように言われる。  ケンブリッジ大学では……なぜかトマスの餌代が予算に組み込まれ、トマスが仔猫を生むと学寮長はわざわざ晩餐会を開き(めったにそういう席に顔を出さなかったのに)、非常に遠まわしに3ページもかけて「分娩という行為によって……、かかる多数の仔の存在を……各自が自発的に持ち帰る」という提案を出す。  これが本当にありえる話なら、ケンブリッジって悪人がいなさそうな大学だ(笑)  トマスはトマスで猫のミイラを相手に、生きている幸せを語ったり、ある日学者と共に、数学的発見を見出して名誉を得て、そのことで色々と思い悩んで故郷に帰ってしまったり、その上、祖母の言っていた「無限」という存在に心惹かれて波頭を眺め続けたり。  マイペース。  難しい話も多いが、トマスに絡む人間の動きがユーモラス。トマスの親友で共同研究をした人間の学者ファイストもまごうことなく変人。

Posted by ブクログ

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