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ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争

高木徹(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2002/06/30
JAN 9784062108607

ドキュメント 戦争広告代理店

¥220

商品レビュー

4.3

47件のお客様レビュー

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2022/11/20

ボスニア・ヘルツェゴビナがPR企業とともに、国際世論を味方につける中、セルビア側はPR戦略の遅れからイメージを悪化させていく。 国際政治、戦争の舞台において、PR企業が暗躍しているということ自体、知らない世界だったので、衝撃を受けた。民族浄化という言葉は現代ではすっかり定着してお...

ボスニア・ヘルツェゴビナがPR企業とともに、国際世論を味方につける中、セルビア側はPR戦略の遅れからイメージを悪化させていく。 国際政治、戦争の舞台において、PR企業が暗躍しているということ自体、知らない世界だったので、衝撃を受けた。民族浄化という言葉は現代ではすっかり定着しており、その効果は計り知れない。 ウクライナにおいても、どこかのPR企業がついているのだろうか。

Posted by ブクログ

2022/11/06

★縁遠い世界に引きつける鮮やかな切り口★旧ユーゴスラビアを巡る紛争はたまに振り返ってみるがいつも理解できない。今更ながら読んだが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナとセルビアに焦点を絞ったことで理解しやすい。なじみのない構図を簡潔に示す構成力がまず素晴らしい。 PR企業が自らの成果を誇...

★縁遠い世界に引きつける鮮やかな切り口★旧ユーゴスラビアを巡る紛争はたまに振り返ってみるがいつも理解できない。今更ながら読んだが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナとセルビアに焦点を絞ったことで理解しやすい。なじみのない構図を簡潔に示す構成力がまず素晴らしい。 PR企業が自らの成果を誇らしげに協会に提出して受賞しており、そのデータを読み込んで担当者に取材。ある種の必要悪のような立場として、戦争の現場から離れたところで国際世論が形作られることを指摘する。きっとウクライナにもこうした企業がついているのだろう。東京五輪でもめた電通がどれだけの力を持っているのか。ぜひ誰かに分析してほしい。 著者は「PR企業」としか書いておらず、NHKの放送でのタイトルは「民族浄化~ユーゴ・情報戦の内幕」だった。書名で「戦争広告代理店」としたのは講談社の編集者のさすがのセンス。一気に身近になる。サブタイトルも「情報操作とボスニア紛争」であって、聞きなれない地名は最後に持ってくるのがうまい。

Posted by ブクログ

2022/10/16

もしコナン君が読んだらどう言うのか…少なくとも「真実はいつもひとつ!」とは言えなくなるのでは…。 本著、1990年代前半の、ユーゴスラビア連邦崩壊に伴うボスニア紛争における「情報操作」がいかに行われたか、を纏めたドキュメンタリー。NHKスペシャルをそのディレクターが書籍化したもの...

もしコナン君が読んだらどう言うのか…少なくとも「真実はいつもひとつ!」とは言えなくなるのでは…。 本著、1990年代前半の、ユーゴスラビア連邦崩壊に伴うボスニア紛争における「情報操作」がいかに行われたか、を纏めたドキュメンタリー。NHKスペシャルをそのディレクターが書籍化したものです。 ボスニア・ヘルツェゴビナとセルビア、本著を読む限りだと正直「どっちもどっち」感がありましたが、前者はアメリカのPR会社と契約してロビイングや西側メディアへの効果的なPRをした結果、セルビアは完全に悪者扱いされ、大統領は戦争犯罪者として収監されるに至る…これを当時のキーマンへのインタビュー等を通じて精緻に描きあげたのが本著です。 ボスニア・ヘルツェゴビナのことわざ「泣かない赤ちゃんは、ミルクをもらえない」が引き合いに出されましたが、いかに効果的に声を上げるか、勘所をわかっているPRのプロがいるというのは強い。 「完全な嘘」はつかないものの、「1を10に、100に」誇張して報じるくらいは平気でやっていて、強制収容所の「鉄条網越しの痩せた男」の写真はパッと見たらその存在を信じざるを得ないものだけど、実際には鉄条網は「たまたま紛争前から張られていた有刺鉄線」で、別に施設を囲むものでは無かったと…。 しかし、このスクープをした記者はピュリッツァー賞に輝いたということで、モヤモヤしたものを感じますね。。 特に怖いと感じたのは、「異論を唱えることが許されない空気」を作ってしまったコトです。 PR会社としては「悪いのはセルビア」であって、「どっちもどっち」ではない。後者の意見を唱えた人を社会的に抹殺してしまうまでやる恐ろしさ。 今も同じようなことが起きていないか、勝ち馬だと調子に乗って、みんなで「悪いもの(結果的に弱いもの)」を叩くことをしていないか、自戒が必要だと感じました。 本著が取り上げた紛争から30年。インターネットの普及で個人が発信することもできる世の中になったと思います。 ただ、PR会社なり国家なりも進歩は同じようにしていて、程度の差こそあれ、一定の情報操作(テレビCMくらいのかわいいモノから、世論操作まで)には日々さらされているのが現状だと思います。 「真実」ではなく「事実」は何なのか?を求める姿勢と、片側の考え方に染まりきらず、疑う姿勢を持つこと。あらためて心がけていきたいと感じました。

Posted by ブクログ

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