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親子ごっこ

浅野ゆう子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社/
発売年月日 1998/07/10
JAN 9784594025250

親子ごっこ

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2021/05/13

浅野ゆうこさんの自伝。お名前しか存じなかったが、このエピソードを通じて彼女の人となりを知ることができた。 終わり良ければすべて良しとはよく言ったもので、人生の最期の瞬間を悔いなく迎えるというのが故人や遺族にとっての最適解。そしてそれができないことの方が多いのではないか。親子関係...

浅野ゆうこさんの自伝。お名前しか存じなかったが、このエピソードを通じて彼女の人となりを知ることができた。 終わり良ければすべて良しとはよく言ったもので、人生の最期の瞬間を悔いなく迎えるというのが故人や遺族にとっての最適解。そしてそれができないことの方が多いのではないか。親子関係がうまく行っていても突然亡くなったり、伝えたいことも伝わらないままだったり…大女優ならではの視座から語られる彼女の思いを込めた文章に、まるで抱き寄せられるように引き込まれた。 「あくまで浅野ゆう子として父に会いたかったのだ。取り巻きを何人も引き連れて仕事に追われる、売れっ子の女優。その仮面を父や和子さんの前でもつけていたかった。お父さん、あなたの娘の裕子は33歳になりましたと報告するのではなく、お父さん、あなたの娘だった浅野ゆう子はこんなに売れっ子なんですというところを見せたかった(37頁)」 「お父さんや和子さんたちに見せたかったのよ、父親がいなくてもこんなに立派に育ちました。母が1人で頑張って私を育ててくれましたって。(中略)あなた、気づいてないの?父親なしでも立派に育った自分の姿を見せるってことは、ひょっとしたらお父さんに対する最大の復讐になっちゃうかもしれないのよ(150頁)」 死の直前までこう考えていたという浅野さん。 「血のつながった父の娘」として父の最期を思い残すことなく迎えることができて良かったなぁと思う。 女優だから見える景色、女優だから感じる気持ち、人に何かを伝えることにおいて突出した才能をお持ちなのだろう、文章が簡潔で読みやすい。その中にたびたび、お父さんの新しい家族との違和感みたいなのが出てくる。リアルが脚本と違うのは同じストーリーなのに当然のように別々の主人公がいること。浅野さん主演よりも、長い時間を共に過ごしたご家族主演の方が、劇的で人を惹きつける内容かもしれない。浅野さんよりも優れた男優であり女優かもしれない。女優として主人公を演じ続けてきた浅野さんにとって、自分より優れた主人公の元で脇役としてドラマに出演せざるを得なかったその立場に、ある意味で敗北感を持ったのではないかなーなどと推察している。

Posted by ブクログ

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