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カリキュラム論争 アメリカ一般教育の歴史

W・B.カーノカン(著者), 丹治めぐみ(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 玉川大学出版部/
発売年月日 1996/02/05
JAN 9784472097614

カリキュラム論争

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2012/10/21

およそ1年間積読状態だったが、今日やっと読み終えた。アメリカの大学史は、カリキュラム論争の歴史と言い換えれられるほど、絶えず改革派と保守派が議論している。幾年にも渡る論争の中で、日本の新制大学に大きなインパクトを与えた「レッドブック」は、そのときたまたま採用された主張されていた論...

およそ1年間積読状態だったが、今日やっと読み終えた。アメリカの大学史は、カリキュラム論争の歴史と言い換えれられるほど、絶えず改革派と保守派が議論している。幾年にも渡る論争の中で、日本の新制大学に大きなインパクトを与えた「レッドブック」は、そのときたまたま採用された主張されていた論だということが、本書全体から読み取れた。 私は次の一文を読んで少なからずショックを受けた。130頁に「レッドブックの提案は、すぐに攻撃にさらされるように仕組まれていた。」と記述されている。この他にも閉鎖的、極端、画一的という評価が種だったのだ。アメリカでは当然のごとく、改革派から議論が挑まれていたにもかかわらず、一般教育に関する日本でのカリキュラム論争は、結局、設置基準の大綱化まで待たねばならなかったからだ。もっとも、アメリカ本国でレッドブックがインストールできないのであれば、アメリカ統治下の日本でも難しかったはず。 イギリスのニューマンの論の引用に始まり、様々な学長の主張が紹介されている。アメリカ社会の変化と、歴史観、市民社会の理想、ジェンダー、人種、民族問題、といったアメリカの特徴を捉え、カリキュラム、開講科目、教育内容を見直し・検討している。保守派と改革派間で、常に緊張状態を保ちながら論争され続けることが、実は大学教育界には自然なのであり、必要なのだろう。本書を読んでから、改めて最近の中教審・部会で「具体的な」大学教育議論を開始することが、ごく当然の政策論の帰結であり、始まりだと思った。

Posted by ブクログ

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