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続 ものぐさ精神分析(続) 中公文庫

岸田秀(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社/
発売年月日 1996/01/18
JAN 9784122025196

続 ものぐさ精神分析(続)

¥110

商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2024/01/30

前作よりも分かりやすくて読みやすい。それでいて砕けた感じもなく、読み終えた後もとてもスッキリした感じが残り、あらためて岸田秀の魅力を認識した。特に「性差別は文化の基盤である」「三島由紀夫論」「太宰治論序説」「集団と狂気」は面白いだけでなく、納得することが多い。この人は心理学者で人...

前作よりも分かりやすくて読みやすい。それでいて砕けた感じもなく、読み終えた後もとてもスッキリした感じが残り、あらためて岸田秀の魅力を認識した。特に「性差別は文化の基盤である」「三島由紀夫論」「太宰治論序説」「集団と狂気」は面白いだけでなく、納得することが多い。この人は心理学者で人や国家、文化などを精神分析しているが、曖昧さがなく、とても理路整然としていると思う。そこが自分にとって魅力的に感じるところである。他の本も読みたくなる。

Posted by ブクログ

2014/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] <正> 人間は本能のこわれた動物である―。 人間存在の幻想性にするどく迫り、性から歴史まで文化の諸相を縦横に論じる、注目の岸田心理学の精髄。 <続> 人間の精神の仕組みを「性的唯幻論」という独自の視点からとらえ、具体的な生の諸相を鮮やかに論じる岸田心理学の実践的応用篇。 待望の続篇。 [ 目次 ] <正> 歴史について 性について 人間について 心理学について 自己について <続> 歴史と文化 性と性差別 人間について 感情について 作家について [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

2014/06/13

著者の話術にはまっているのかもしれないが、面白い言葉がある。 (ちなみに、これが精神分析なのかどうかはわからない) ○人間は、現実からずれた幻想のために働くからこそ、 人間を強制労働に駆り立てることが可能なのであり、 また、人間の労働は余剰な生産物を生みえるのである。 言い換...

著者の話術にはまっているのかもしれないが、面白い言葉がある。 (ちなみに、これが精神分析なのかどうかはわからない) ○人間は、現実からずれた幻想のために働くからこそ、 人間を強制労働に駆り立てることが可能なのであり、 また、人間の労働は余剰な生産物を生みえるのである。 言い換えれば、夢を見ることができる人間の能力のことを言っているのだろうと思う。 希望の未来を自分のものとして描けるからこそ、 大きく言えば、人間という動物が文明を持つことができたのだと思うのである。 ○趣味がまずあって、後から仕事が成り立っている。無用が有用に先立っている。 とあるから、まさに、一個人の夢や希望があって、それはその個人のものであって、 そうであるからこそ、人が集まる”新”ができるのだと連想する。 精神分析とは全く観点は異なるが、 会社経営や、自身の関心領域であるマーケティングや製品開発とは、 いかに一個人の夢や希望に多くの人間を共感の渦に巻き込むのか?というコトにつながるのである。 ○流行を作り出す原理は極めて単純であって、あるものを変なものと感じる人々の感覚をマヒさせ、 価値あるもの、もっていないと恥ずかしいものと感じさせればいい。 何が普通のものであるかの絶対的基準は存在しないのだから、理論的にはどのようなものでも流行させることが可能である。 というのであるから、実に面白い。 まさにそうだ!とうなずけるところである。 一個人の希望や夢が変なもので、でも、共感できるというのだから、 その共感する環境条件づくりがマーケティング戦略ともいえるのではないだろうか。。。 そして、それが共感されコモディティー化される。 その他、いろいろあっちこっちと話は飛ぶので、 乗っかる感じで楽しんで読み進めて行くといいだろう。 が、一つ大事なことは、深刻になって読まないということである。気軽に、そんなものか・・・といった感じで読んでいくことをお勧めする。 最後に、精神分析らしいところといえば、 母親とのかかわり方、いわゆる、三つ子の魂百までのような話で、 特徴的な歴史的文学者-芥川龍之介・太宰治-やらの精神分析が面白く、受け取りやすいので、 自分自身においても、母親が自分自身の部分を表現していたことを感じ取る客観性を持たせてくれた一冊である。 ps:「ものぐさ」というよりは、「ひねくれ」精神分析なんてことじゃないかと思うのですが…

Posted by ブクログ

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