ストーリーテリングでこの本を出典本としてよく語られるように、語りやすく聞きやすい言葉で書かれている。 絵本のように絵に左右されずにお話そのものを味わえるのでおすすめ。かつ、ところどころにある赤羽末吉さんのイラストが本当に味わい深い。 最後に昔話によく出てくる道具のイラストもあるのもいいと思います。 あとがきの「昔話とは何だろう」もよかったです。

総ルビ、共通語での再話。 「南は沖縄から､北はアイヌ民族に伝わるウエペケレまで､日本全国の昔話10万話より､次代に残しておきたい珠玉のような301話を選びました｡「夢見小僧」ほか､正月から春の話を中心に58話。 読んであげるなら　４才から 自分で読むなら　小学低学年から」（福音館書店の紹介） 『干支のおこり』　おすすめ ●花咲かじい ●干支のおこり ●一寸法師 ●夢見小僧 ●夢買い長者 ●花高扇 ●へこきじい ●絵すがた女房 ●きもだめし娘 ●みるなのくら ●おしらさま ●鷲にさらわれた子ども ●こんび太郎 ●鬼の婿どの ●なぞ問答 ●山男の腕 ●蛇婿入り ●俵藤太 ●甲賀三郎 ●猫の踊り ●弥三郎ばあ ●きこりとやまんば ●源兵衛淵の大なまず ●猿婿 ●木魂の嫁入り ●たこ取り長者 ●浦島太郎 ●夢の蜂 ●夢の橋 ●山寺の化けもの ●あぶねえ、あぶねえ ●おどるがいこつ ●きつねの小判 ●きつねの玉のとりあい ●えんまさまの失敗 ●もちは金仏さま ●やきもち和尚 ●和尚おかわり ●どろぼうがみたら、かえるになれ ●神さまと小便 ●りんの歌 ●皿さら山 ●鬼のお面をかぶった娘 ●わらしべ長者 ●尻鳴りしゃもじ ●なにがきらい ●寝太郎 ●うそこき善兵衛 ●鳩がきく ●かえるの上方見物 ●京のかえる、大阪のかえる ●むかでの使い ●にんじん、ごぼう、だいこん ●ふるやのもり ●きつねとうさぎのけんか ●とっつく、ひっつく ●金門の星 ●シモタどのの姉と弟

日本の昔話３０１話が全５巻に収められたシリーズ。 （１）はなさかじい （２）したきりすずめ （３）ももたろう （４）さるかにかっせん （５）ねずみのもちつき 現代仮名遣いの標準語にはなっているが、元の話を忠実に再現しているらしい。実際、有名なタイトルの話でも内容は記憶しているものとかなり違っていたりする。記憶があやふやというのもあるのだろうが、私が知っている話はかなりアレンジされたもののようだ。また、そもそも知らない話が多い。 そういうわけで、大人が読んでもなかなか面白い。子供に読み聞かせながら、こちらも十分楽しめる。