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インドへの道
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インドへの道
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商品レビュー
4.6
6件のお客様レビュー
イギリス支配下のインドを舞台にした、『眺めのいい部屋』や『モーリス』でも有名なフォースターの最後の長編小説。イギリス人統治官とインド人医師の友情と訣別、彼らをめぐる人々の物語を、オリエンタリズムの視点から見るか、同じアジア人の視点から見るかのどちらかで、物語の印象はかなり変わると...
イギリス支配下のインドを舞台にした、『眺めのいい部屋』や『モーリス』でも有名なフォースターの最後の長編小説。イギリス人統治官とインド人医師の友情と訣別、彼らをめぐる人々の物語を、オリエンタリズムの視点から見るか、同じアジア人の視点から見るかのどちらかで、物語の印象はかなり変わると思う。
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英国支配体制を肯定する立場から、インド社会では異端であった青年医師アジズは、無実の罪で法廷に立たされる。インドに理解の深いことで英国社会で異端であったフィールディングは、アジズを弁護する側にまわる。西洋と東洋とに相互理解はあり得るのか、宗主国と植民地の間に友情は成り立つのか。90年前の小説ながら、古くないテーマ。ただし東洋の神秘性は、90年たった現在、だいぶ割引の必要があろう。
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ハワーズ・エンドは実務の世界が教養の世界の前に膝を折り傅くのがカタルシスだったが、インドへの道では、さすがに作者の老成を経た価値観が反映されており、やや複雑。読後の素直な感想は、この世に生を受けた異なる価値観が、完全な調和を得られるのは、ふたりの想像の世界においてのみであり、実際...
ハワーズ・エンドは実務の世界が教養の世界の前に膝を折り傅くのがカタルシスだったが、インドへの道では、さすがに作者の老成を経た価値観が反映されており、やや複雑。読後の素直な感想は、この世に生を受けた異なる価値観が、完全な調和を得られるのは、ふたりの想像の世界においてのみであり、実際の世界の制約の中では難しいよでも夢に向かって生きていかなきゃね人間は、ってこと?ふーん。だった。それはそれで激しく同意。
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