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「常識」の落とし穴 文春文庫

山本七平(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 1994/07/10
JAN 9784167306120

「常識」の落とし穴

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商品レビュー

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2016/01/08

無条件に素晴らしいものと考えられがちな民主主義や国際化について、懐疑的な立場からの主張を展開しているエッセイです。 「一知半解の国際化」というタイトルのエッセイでは、アメリカでのシンポジウムで、著者がアメリカ人の日本研究者が「靖国神社はナショナル・シュラインだ」といった事実誤認...

無条件に素晴らしいものと考えられがちな民主主義や国際化について、懐疑的な立場からの主張を展開しているエッセイです。 「一知半解の国際化」というタイトルのエッセイでは、アメリカでのシンポジウムで、著者がアメリカ人の日本研究者が「靖国神社はナショナル・シュラインだ」といった事実誤認に基づいて日本批判をおこなったのに対し、著者が反論を加えたエピソードが紹介されています。その上で著者は、「アメリカには日本の新聞を読めるものは皆無に近いから、その記事をアメリカ人の視点でダイジェストして提供すれば、逆にアメリカ人に受ける」と言い、「一知半解は知らざるに劣る」と述べています。 おおむね同意できる意見ですが、「日本にはユダヤ人の常識について知るものは皆無に近いから、一知半解のユダヤ人解釈を提供すれば、日本人に受ける」と言ってみたくなるのは私だけでしょうか。

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2012/06/22

面白い部分、難しい部分とあったが、一番なるほど、と考えさせられたこと。 ローマがなぜ滅亡したのか。 それは奴隷経済にたよりきって――というよりそれ以外の発想がなくて――技術開発という発想が皆無だったという点である。  ローマが興隆期を迎える時、すなわち滅び行くカルタゴの劫火を見...

面白い部分、難しい部分とあったが、一番なるほど、と考えさせられたこと。 ローマがなぜ滅亡したのか。 それは奴隷経済にたよりきって――というよりそれ以外の発想がなくて――技術開発という発想が皆無だったという点である。  ローマが興隆期を迎える時、すなわち滅び行くカルタゴの劫火を見たスキビオ・アフリカヌスが、戦勝をローマに伝えるために走らせたのは伝令であった。その600年後に、いよいよ西ローマ帝国が滅びようとするとき、ヴァンダル族によって永遠の都が劫掠されたことを、アフリカのヒッポに伝えのも、やはり伝令であった。(中略)この600年間に、情報伝達の手段に何一つ進歩がなかった。 今の日本のようだと思う。経済成長には原発が欠かせない、そういう発想しか持たない。

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2012/06/07

――――――――――――――――――――――――――――――○ 一体「党」とは何か。何となく自由主義国の「政党」を連想するが、そうでなく国内のすべてに対して、ということは全国民に対して人事権をもつ存在らしい。35 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 「...

――――――――――――――――――――――――――――――○ 一体「党」とは何か。何となく自由主義国の「政党」を連想するが、そうでなく国内のすべてに対して、ということは全国民に対して人事権をもつ存在らしい。35 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 「税金は払いたくない、しかし社会保障はあらゆる面で十分に享受したい」という民衆の要求を、民衆が選出した代議士に制定させようとしても、少々無理ということ。この無理を、かつては植民地を搾取することで何とかやりくりをして来た国もあった。(…)民主主義の模範のようにいわれたイギリスは一面では大植民地帝国であったのは皮肉である。86 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 教育の荒廃とは何か。教師は自ら教えていることの内容を信ぜず、学生はそれを知りながら単位を取るために学んでいる格好をしていること。これでは、シラけて当然です。彼らは子供の時から、本当に信念を持った人に教育されたことがない。そのため信念の魔術に実に弱い。と同時に、偽善には実に敏感です。(…)また信念あるかに見える人にも弱い。125 ――――――――――――――――――――――――――――――○

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