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武士の娘
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武士の娘
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商品レビュー
4.3
35件のお客様レビュー
幕末に武士の娘として…
幕末に武士の娘として生まれた著者が、アメリカへ行くことになった。当時の日本の女性の考えを知るのに便利な一冊です。
文庫OFF
杉本鉞子が自分のことを書いているのだが、一つ一つのテーマについて書かれている、これは伝記というよりエッセイに近いもの。語れらないこともある。 特に父親や夫を亡くしたことは、悲しみが深すぎたのか、多く語られていない。 祖母や使用人たちの物語を聞いて育ち、さらに仏教の教えも学んでい...
杉本鉞子が自分のことを書いているのだが、一つ一つのテーマについて書かれている、これは伝記というよりエッセイに近いもの。語れらないこともある。 特に父親や夫を亡くしたことは、悲しみが深すぎたのか、多く語られていない。 祖母や使用人たちの物語を聞いて育ち、さらに仏教の教えも学んでいた幼少期。嫁入りが決まってから上京し、東洋英和に入学して学ぶ英語教育。英語を学ぶにも物語を愛した。結婚、渡米。出産、夫を亡くし、再び帰国。数年後再び渡米。ずっと深窓の令嬢で、召使に傅かれ、お金の心配もしたこともなかったであろう杉本鉞子が、その蓄えもほそぼそとしてきた時に、新聞社に投稿していたのが一連のエッセイだった。 明治に生まれ、アメリカに暮らした杉本鉞子の、女性としての意識の移り変わりや戸惑い。または江戸時代から受け継がれ、変わらないものが、祖母、母、姉によって受け継がれていく。その対比が印象深い。 翻訳は英語から日本語へと、杉本鉞子自身が一緒に翻訳に協力したことが、訳者のあとがきに書かれている。その翻訳も大正時代なので、当時の空気を残した文体になっていることが、時代に合っていて独特の雰囲気を醸している。
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櫻井よしこ氏の「明治人の姿」を先に読んでからだったのでとても読みやすかったです。 ジャンルは「伝記」になっていますが、私はこれはエッセイだと思っています。 訳者の後述にもあるとおり、原著はA daughter of the Samuraiとしている意図からも明確でして、自伝と...
櫻井よしこ氏の「明治人の姿」を先に読んでからだったのでとても読みやすかったです。 ジャンルは「伝記」になっていますが、私はこれはエッセイだと思っています。 訳者の後述にもあるとおり、原著はA daughter of the Samuraiとしている意図からも明確でして、自伝としてではなく、米国人から受けてきた質問に答えるようなつもりで書いたからこそ魅力があるんだと思います。 幕末から明治にかけて興味が高まりました。(2010.3.31)
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