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中世大学都市への旅
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中世大学都市への旅
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中世の大学は、はじめから設置されたのではなく、学生が集まり、それは自然に自主的に発生した。「新しい知を得たい」という人間の根本的な本能の一つの表れが、大学というかたちなのだろう。13世紀ごろになると、大学団と都市との契約で自由に出現した。(いわば都市立≒公立か) 最初の大学の設...
中世の大学は、はじめから設置されたのではなく、学生が集まり、それは自然に自主的に発生した。「新しい知を得たい」という人間の根本的な本能の一つの表れが、大学というかたちなのだろう。13世紀ごろになると、大学団と都市との契約で自由に出現した。(いわば都市立≒公立か) 最初の大学の設置者は、フリードリヒ2世であり、大学の社会的重要性に着目し、人為的・政策的にナポリに設置した。 日本には大学設置基準があり、多くの場面で大学の「設置者」を意識するが、中世大学の起源では、キャンパスもなく、校舎もなかった。国民団と町中にある教場が大学の最低限の構成要件だった。このこと一つを見ても、現代に生きる私たちに示唆を与えている。 本書は学術書ではない。だから、型にこだわらずに、縦横無尽に中世のヨーロッパの大学を紀行することができる。紹介されるエピソードを楽しみながら、当時の大学の雰囲気を知り、「大学とは何か」を考える一つきっかけなった。
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