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内容紹介 | 絢爛たる格調高い文体で、芸術家のエゴイズムを凄絶に描いた表題作「地獄変」ほか、「羅生門」「蜘蛛の糸」など芥川龍之介前期の名作を収録。「終の住処(磯崎憲一郎著)」「ポトスライムの舟(津村記久子著)」など近年の芥川賞受賞作品もご一緒にどうぞ。 |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1991/03/20 |
JAN | 9784087520118 |
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地獄変
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地獄変
¥110
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商品レビュー
3.9
68件のお客様レビュー
作者の前期の作品を全…
作者の前期の作品を全12編収録した作品集。「地獄変」や「トロッコ」など情景が強烈に流れ込んでくるので少し怖く、いつまでも脳裏に焼きついている。
文庫OFF
私が読んだ本はこの表紙ではなかったけれど、多分中身は一緒のはず。 先日読んだ乙女の本棚の蜜柑以来、芥川龍之介をもう少し読みたい、と思って最寄り図書館にあったやつで有名どころが入ってるものを選んできました。 改めて読むと、色々発見がありました。 地獄変はかいつまんでストーリー...
私が読んだ本はこの表紙ではなかったけれど、多分中身は一緒のはず。 先日読んだ乙女の本棚の蜜柑以来、芥川龍之介をもう少し読みたい、と思って最寄り図書館にあったやつで有名どころが入ってるものを選んできました。 改めて読むと、色々発見がありました。 地獄変はかいつまんでストーリーは知っていたけどちゃんと読んだのは初めてかもしれない。猿の件とか、父親がお弟子さんたちにしてきたこととか、あれらを含めて最後の狂気にたどり着くんだな。 奉教人の死、も、あぁ、そうだった、としみじみ。 個人的に1番印象に残って好きだったのは、秋。 これも初めて読んだけれどすごく切ない、美しいけれど真実味のある作品でした。 2024.3.31 56
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何十年ぶりに芥川を手に取ってみた。 まずは、芥川龍之介の写真。ここまで印象にのこる作家も珍しいが、それほど、心に残る何かがあるのだともおもう。 羅生門の人の中にある曖昧な善悪の境界、生と死の混在する現実は、妙な納得を強制的にさせられる感じ。 鼻と芋粥も、望んだものが手に入ることが...
何十年ぶりに芥川を手に取ってみた。 まずは、芥川龍之介の写真。ここまで印象にのこる作家も珍しいが、それほど、心に残る何かがあるのだともおもう。 羅生門の人の中にある曖昧な善悪の境界、生と死の混在する現実は、妙な納得を強制的にさせられる感じ。 鼻と芋粥も、望んだものが手に入ることが、自分自身の中の何かを失くすことでもあるという矛盾の可能性を見せてくれる。 地獄変は、純粋さと、美しさと、悪意とが、人間臭さのなかに見出される。クライマックスが派手であるが故に、心に残る。 奉教人の死もまた、人の感情や世俗のなかに埋もれる純粋さと、集団の犠牲にはその集団が意味づけしていく不条理さに気付かされる。 舞踏会や秋は、羅生門や地獄変の後に配されると、より際立った、少女達の心の機微が読み取れる心に響く物語となっている。 そして、藪の中。すべての語り主が、嘘であり真実であることを、それぞれの認知と都合でかたるのは、これもまた、人間の姿そのものであり、芥川の人間心理の真に迫る表現なのだと思う。 ともあれ、いずれも、面白い。ただ、ただ、惹かれてしまう。引き込まれてしまう。
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