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あるクリスマス
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あるクリスマス
¥110
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商品レビュー
4
23件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カポーティ初読み。 父母の愛を知らない僕が、初めて父親とクリスマスを過ごすことに。孤独な僕が、アラバマを離れることを酷く恐れたこと、父親なのに埋められない心の距離、どれもが痛々しい。とても不器用な愛しか示せない父子。 多分、カポーティ作品をたくさん読んだ後に、本作品を読むと、もっと深く読み込めるのだろう。
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アラバマとニューオーリンズ。 サンタクロースは本当にいるのか。 自分の信じていたことの真実を、あまりにも早く知ってしまうことの寂しさ、侘しさよ。
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カポーティの作品を読んでいると、ああやっぱり好きだなあ、いいなあとしみじみ思う。翻訳された作品というのはどうしても作者との間に薄くて透明な壁のようなものを感じてしまうのだけれど、この人の作品にはそういう壁の存在を感じなくて、カポーティの繊細な感受性が直に心に届く感覚がある。 ア...
カポーティの作品を読んでいると、ああやっぱり好きだなあ、いいなあとしみじみ思う。翻訳された作品というのはどうしても作者との間に薄くて透明な壁のようなものを感じてしまうのだけれど、この人の作品にはそういう壁の存在を感じなくて、カポーティの繊細な感受性が直に心に届く感覚がある。 アラバマの親戚に対する暴言やパーティーでの振る舞いに傷つきながらも、都会的な暮らしをしている父の存在を誇りに思う気持ちもあったんじゃないだろうか。 自分が送った葉書が貸金庫にしまわれていたことを知ったとき、カポーティは嬉しかっただろうなと思う。自分が求めていたものが何なのか、それが手に入ってやっとわかるような。
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