200X年のイージス艦が、1942年にタイムスリップしたならば――。“来る”太平洋戦争が、その先の“みらい”が激震する!!　――海上自衛隊所属、最新鋭イージス艦「みらい」、謎の暴風雨に遭遇（そうぐう）。そしてすべての僚艦、失踪（ロスト）……。やがて、1942年・ミッドウェー海戦域のド真ん中に“出現”した「みらい」は、撃墜された海軍将校を救助。そして、「歴史」は塗り替えられる――!!　講談社漫画賞受賞。圧倒的なイマジネーションで描き出される、歴史横断超大作！（Amazon紹介より）

全43巻読了した上での感想です。 実は、前もってネット上での評価を読んだのですが、「途中までは面白かったが勢いが失速した」とか、「引き延ばしが酷い」など、低評価もちらほら見られていたので、ある程度覚悟の上で読み始めました。 しかし、全巻読んだ感想としては、確かに丁寧に描きすぎて助長に感じる部分があったり、敵(？)の草加が結局何がしたかったのかイマイチ分かりづらいキャラで終わっていたりと、残念な部分はありましたが、きちんと最後まで一貫したテーマを描いた作品であると思いました。 現代の日本を生きている自衛官がWW2の戦時下にタイムスリップしたらどういう心の葛藤があり、どのように動くのか？という話がこの作品のテーマです。 激しい戦闘シーンなどは17巻までなので、後半は手に汗握る面白さこそあまりないかもしれませんが、最終回も綺麗にまとまっていますし、私はそこまで酷い終わり方だとは思いませんでした。 ただ、リアルタイムで読んでいたのではなく、完結したあと一気読みしたから、飽きずに読めたというのはあるかもしれません。