｢顔しか取り柄がない｣(自称)…って、受けはフリーターにしろ、真面目に働いてるんだからそんなに卑下する要素ないじゃん…？とそこはモヤっとしたな。家庭環境複雑でゲイという負い目もあるのかもしれないけど。攻めのお兄ちゃんの方が魅力的だったかも。 しかしこの攻めの性格からいって、長年両片想いとかあり得るのか？

タイトルからの深刻な印象とは打って変わって、一生懸命に恋する姿にきゅんとさせられるラブストーリーでした。 ｾﾝｾらしさに溢れる微笑ましいお話で、ファンにはたまらない萌えが内蔵されているのが良いんですよね。 明日真は自分の気持ちがバレたら大変と思っていて、そのせいで大変意地っ張りでかわいくない態度をとってしまう超ツンデレ美人です。 明日真に想われている蒼士は、地元の大企業の息子で一見威圧感があるけど、聡明で思いやりのある男です。 そんな蒼士が心底好きなくせに、だからいろいろ理由をつけて一緒に上京して同居までしているのに、そっけないことばかり言ってしまう明日真。 いくら仲が良いとはいえ酷い態度なんだけど、そこは読者はもちろん、蒼士にもバレバレな恋心のせいだとわかるのでニヤつきながら読むことになりますよね… 前半の明日真が必死で隠している様子と、後半のバレてからの蒼士の手のひらを返したような変貌ぶりが最高でした！ エロ的にも蒼士の意外なイジワル攻めに萌えます。 明日真の恋心のかわいさとか、蒼士のムッツリにやられました。 あと、脇キャラの描き方が相変わらず生き生きとしていて、蒼士の母親は手ごわそうでドキドキしてしまいましたよ… とにかく、楽しく読めた一冊。ｾﾝｾのおかげで萌えをチャージできて、免疫力も上がりました！！感謝です。