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2010年代SF傑作選(1) ハヤカワ文庫

アンソロジー(著者), 仁木稔(著者), 円城塔(著者), 飛浩隆(著者), 小川一水(著者), 上田早夕里(著者), 田中啓文(著者), 長谷敏司(著者), 北野勇作(著者), 神林長平(著者), 津原泰水(著者), 伴名練(編者), 大森望(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2020/02/06
JAN 9784150314156

2010年代SF傑作選(1)

¥1,320

商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2023/04/21

――  1のレヴューしてねぇじゃん。  表紙の名前を見れば満足、と云えるくらいのベスト・オブ・ベスト。1巻はベテラン勢揃いということもあって、質実剛健。現代の日本SFのメインストリームを感じることができる格好のガイドブックになっていると思います。  SF何読めばいいかなぁ? ...

――  1のレヴューしてねぇじゃん。  表紙の名前を見れば満足、と云えるくらいのベスト・オブ・ベスト。1巻はベテラン勢揃いということもあって、質実剛健。現代の日本SFのメインストリームを感じることができる格好のガイドブックになっていると思います。  SF何読めばいいかなぁ? というひとは取り敢えずこれを読みましょう。そして気に入った作家の短編集へ、長編へ、誘われていくとよいですよ。さぁさぁ。  やはり一番のお気に入りは小川一水「アリスマ王の愛した魔物」。SFでありながらどこか御伽噺のような、けれど仄暗い怪しさも持っている千一夜的な、あらゆる物語の要素を持った傑作のひとつだと思っている。  上田早夕里「滑車の地」も鮮烈で、飽和しそうなくらいの世界観の中に現代と変わらぬ、変わりたくない生命を描く良作。  神林長平「鮮やかな賭け」。スピーディに入れ替わり、落着したようで展開する、まるで空戦をみているかのような筆致は神林節、と云えるのでしょう。雪風のイメージ強すぎィ。  円城塔「文字渦」は、個人的には文字“禍”の表記のほうが合っていると思っているのだけれど、ともかく表題とする短編集をレヴュしているので気になる方はそちらをどうぞ。  飛浩隆「海の指」も、モチーフこそあまりにはっきりとしているけれど、その中にこそある残した者、残された者の情感をSF的技術に依ることで繊細に書き出していて名作。これぞSFの役割、と思う部分もある。  流石さすが、と何度云っても足りないけれど、一番の流石、はこれらを一冊にまとめてくれたことだと思います。  ひとに本を貸すのが苦手なわたしのような人間には必携。何冊か持っていてもいい。  ☆4.2

Posted by ブクログ

2021/11/19

素晴らしい作品ばかりでした。日本のSF作品はほとんど読んだことがなかったので好きな作家さんが増えてしまった。この当時のSFだとファンタジーやラノベやゲームなどと重なる要素が多いのかと思ったが、そんなことはなくてしっかりとした作品ばかりです。

Posted by ブクログ

2021/10/03

2010年代に発表されたSF作品のアンソロジーの1巻。1巻には2010年以前にデビューした作家の10作品を収録。 「滑車の地」 終焉がすぐそこに迫っているかのような世界。限られた生活圏で暮らす最後の人々を描く。諦観の中にほんの少しの希望が生まれたかのような瞬間に、襲ってくる絶望...

2010年代に発表されたSF作品のアンソロジーの1巻。1巻には2010年以前にデビューした作家の10作品を収録。 「滑車の地」 終焉がすぐそこに迫っているかのような世界。限られた生活圏で暮らす最後の人々を描く。諦観の中にほんの少しの希望が生まれたかのような瞬間に、襲ってくる絶望。どんな状況でも、人間は自分でなすべきことをするべき、という読後感かな。全体的に暗いのだけど、もしかしたら未来は明るいのかも、と思ってしまう。 「大卒ポンプ」 この世界の裏側にあるものを知っているか?という口上で語られそうな怪異を経験した青年の物語。世界の根幹に関わるような大きなものでないけども、個人の世界に楔を打ち込むには十分な出来事。理解できないものとの共存。それを知らない過去と、知ってしまった現在。それでも、変わりはしない日常。 不安定な気分にさせるのだけど、その連続が安定になりつつある。何かのきっかけで、踏み外しそうな安定だけど。怖さがあるけど、馴染んでいる自分もある。 不穏な気持ちになりました。そして、これが心地よい。 「海の指」 この世界観の短編は、他にもどこかで読んだ記憶がある。他のアンソロジーかなぁ。 この世界観は好き。「滑車の地」と同じく諦観と絶望があるように思えます。希望がどこにあるのかと問われたら、世界でなく人の心の中か。情がこわい世界。 どんな未来を迎えるのかはわからないが、この世界をぶっ飛ばしてしまいたい、という感情があるから好きなんだと思う。自分の中に。 2010年代ベストSFアンソロジー。収録されている「アリスマ王の愛した魔物」「ミーチャ・べリャーエフの魔物」は積読になっていました。 なんだかなぁ。欲しい本買う時って、収納や積読考えないで買うのだけど、こういった出会いをすると、考えものだなあ、と思ってしまう。 そうはいっても、見つけたら一期一会なので、買ってしまいます。読みたい時が買いたい時。見つけた時が読みたい時。

Posted by ブクログ

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