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地図帳の深読み
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地図帳の深読み
¥1,980
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商品レビュー
3.5
23件のお客様レビュー
地形や地名、境界など地図帳に関することを歴史的背景と絡めて深堀りしている本。ただパラパラとめくるだけでは気付かないような地図にまつわる知識を多面的に解説していて、著者の教養の深さが伺える一冊であった。一方で、文章と地図の対応が少し分かりづらい部分があり、ひとつひとつ理解して読み進...
地形や地名、境界など地図帳に関することを歴史的背景と絡めて深堀りしている本。ただパラパラとめくるだけでは気付かないような地図にまつわる知識を多面的に解説していて、著者の教養の深さが伺える一冊であった。一方で、文章と地図の対応が少し分かりづらい部分があり、ひとつひとつ理解して読み進めるにはやや苦労した。 特に印象に残った点は次の3つ。 - 大きく蛇行する長江第一湾の南側には「大理」という地名があり、大理石の由来となった場所。10世紀に大理国が成立し、そこで石材が産出されていた。大理国は13世紀のモンゴル帝国の征服により消滅した。 - 「イギリス」という名前は、元々ポルトガル語の形容詞「イングレス」が日本訛りしたもの。江戸時代にはオランダ語から派生した「エゲレス」も使われ、当て字の「英吉利」が出てきた。これが「英国」の略称の由来になっている。 - 川の名前は上流と下流で異なることがある。その代表例が、日本最長の信濃川。上流にあたる長野県では千曲川と呼ばれている。
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地理の授業でおなじみの帝国書院が、こんな番外編の面白い本を出していたとは。 記号の読み方、統計データの見方など、地図帳を楽しむコツが沢山紹介されている。この本を読み終わった後は、しばらく地図帳から手が離せなくなった。 飛び地、回廊のような狭歪な区角、イメージに反する緯度経度、分水...
地理の授業でおなじみの帝国書院が、こんな番外編の面白い本を出していたとは。 記号の読み方、統計データの見方など、地図帳を楽しむコツが沢山紹介されている。この本を読み終わった後は、しばらく地図帳から手が離せなくなった。 飛び地、回廊のような狭歪な区角、イメージに反する緯度経度、分水嶺、地図記号のあれこれなど・・・ 特に、河川の線形に関する解説が気に入った。山脈を貫いて流れる吉野川、太平洋にあと少しのところまで近づいてから遠ざかって大迂回する四万十川、海までたどり着かず内陸で終わる秋吉台の川など、日本にもこれだけ奇妙な地形が存在することを知った。
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今尾さんお得意の地図を使った雑学集ですが、この本は珍しいことに1:25,000地形図ではなく高校でつかう地図帳を使って話を展開してます。改めて読みながら地図帳を眺めていたのですが、やはり見ていて楽しいものです。書かれている内容自体は蘊蓄の範囲を超えるものではないですが、久しぶりに...
今尾さんお得意の地図を使った雑学集ですが、この本は珍しいことに1:25,000地形図ではなく高校でつかう地図帳を使って話を展開してます。改めて読みながら地図帳を眺めていたのですが、やはり見ていて楽しいものです。書かれている内容自体は蘊蓄の範囲を超えるものではないですが、久しぶりに地図の楽しさを思い出せたのが収穫でした。
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