商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2018/10/09 |
JAN | 9784760150236 |
- 書籍
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ベートーヴェン捏造
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ベートーヴェン捏造
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
なんだこの本は!めちゃくちゃ面白いじゃないか!! あまり詳しいことはわからないけれど、クラシックは嫌いじゃないです。交響曲何番、とか言われてもパッと曲がわかるほどの知識は残念ながら持ち合わせていません なので ベートーヴェンに秘書がいた、なんてこともこの本で初耳 最初は秘書、...
なんだこの本は!めちゃくちゃ面白いじゃないか!! あまり詳しいことはわからないけれど、クラシックは嫌いじゃないです。交響曲何番、とか言われてもパッと曲がわかるほどの知識は残念ながら持ち合わせていません なので ベートーヴェンに秘書がいた、なんてこともこの本で初耳 最初は秘書、シンドラーの生い立ちが書かれていていまいち…でしたがベートーヴェンと出会ってからが面白い みんな、自分の尊敬する人には輝いていて欲しいですよね 黒い部分なんて、見なかった、知らなかった そんなことにしてしまいたいですよね… 気持ち、わからなくもない
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積読をしていたら、何と文庫化されてしまった。というわけで、読み始めたのだが、これが滅法おもしろかった。 ベートーヴェンといえば、いかつい目つきにモジャモジャ頭…。小学校の音楽室に必ずといっていいほど飾られた肖像画を連想する。そして、授業や書籍で語られてきた印象的な数々のエピソー...
積読をしていたら、何と文庫化されてしまった。というわけで、読み始めたのだが、これが滅法おもしろかった。 ベートーヴェンといえば、いかつい目つきにモジャモジャ頭…。小学校の音楽室に必ずといっていいほど飾られた肖像画を連想する。そして、授業や書籍で語られてきた印象的な数々のエピソード。「運命はこうして扉を叩く」という台詞は、音楽に疎い私でも知っている。ところが、そうしたエピソードは、ベートーヴェンの秘書アントン・シンドラーによる伝記に由来し、実はそのほとんどが捏造されたものだった。 ベートーヴェンが若くから難聴を抱えていたことは有名で、コミュニケーションはノートへの筆談に頼っていた。ベートーヴェンは失語ではないので、書くのは相手側のみである。そのノート約400冊は全て保管されていたのだが、シンドラーは伝記を書くにあたり都合のいい部分だけを残し、他は燃やしてしまったという。しかも、残した約140冊の至るところに改ざん処理を施した。 こうして書き上げられた伝記は1840年に初版が刊行され、2度大幅改訂されている。当時から内容に疑義が寄せられていたもの、その後の楽聖ベートーヴェン像の確立に大きな影響を与えることになった。 ところが、1977年の国際ベートーヴェン学会で、シンドラーの捏造が改めて大々的に指摘され、一大騒動に発展するのである。ある研究家はシンドラーが関わった情報は一切信用できないと述べ、今後正確なベートーヴェンの伝記を書くことは不可能だとまで言う。 作者はシンドラーを“プロデューサー”だと評する(決して褒めてはいない。ここ重要)。天才作曲家ベートーヴェンは、人間的にはなかなか厄介な方だったらしい。シンドラーはそれらの醜聞をもみ消した。そして、自分とベートーヴェンとの関係性を「盛った」のである。 本書はかなり砕けた文体で、面白おかしく書かれている。スラスラ読める徹夜本である。シンドラーさん、なかなかにゲスい。すると妙な気になってくる。大筋はこの通りなんだろう。捏造も間違いなくしたのだろう。でもこの本に書かれていることを、正確にシンドラーが言ったり考えたりしたかはわからない。では、これ「捏造」なのでは? シンドラーの嘘は綺麗さっぱり淘汰されたのかといえば、そんなことはない。「運命」のエピソードのように、捏造報道があった後も多くのテキストで紹介されている。我々は今なおシンドラーの描いたベートーヴェンを見ているのである。
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面白かったぁ、なんでもっと早く読まなかったんだろ 以前にTBSラジオのアトロクで紹介された直後に 購入するも、積ん読図書館に寄贈状態だった本書 読み出すと驚きと面白さが同時に押し寄せてくる そしてそのまま読みきってしまったのでした この歴史的出来事とこの文体の相性の良さ!そ...
面白かったぁ、なんでもっと早く読まなかったんだろ 以前にTBSラジオのアトロクで紹介された直後に 購入するも、積ん読図書館に寄贈状態だった本書 読み出すと驚きと面白さが同時に押し寄せてくる そしてそのまま読みきってしまったのでした この歴史的出来事とこの文体の相性の良さ!それを 実現させた著者の筆力と、もとは修士論文だったと いう経緯を含めてまさに「へえ~」である
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