商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/09/28 |
JAN | 9784163909028 |
- 書籍
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ある男
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ある男
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商品レビュー
3.9
437件のお客様レビュー
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やっぱり平野啓一郎さん 教養の高さが溢れ出していませんか 憧れるわ…… 名前を変えても人は変わらない(根本的な性格は変わらない)と思うけれど、生きやすくなる人は実は沢山いるのかもしれない 過去なんて気にしないよ。今が大事。と思いつつも 夫の話してくれた過去が全部嘘だったら、ショックではある バーや旅先で他人になりすますのは面白そう。もちろんつきなれない嘘に挙動不審になるかニヤニヤしてしまうだろうから、どんな他人になりきろうか空想するまでに止めておこう
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映画を観てから原作を読んだ。 平野啓一郎の著書は初めてで 独特な文体にやや読みづらさはあるものの 引き込まれてどんどん読んでしまった。 映画版よりも弁護士の城戸の心象が細かく 描かれていた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
平野氏の小説は2冊目だけど、この人の空気感クセになりますねー。夜寝る前に30分、間接照明の灯りで物語を追うのがとても心地よかったです。紙の本で読んだのも良かったのかな。やっぱり小説はなるべく紙で読もっと。 さて、本書ですが。最初の30分でもう、引き込まれました。ラストもよかったけど冒頭がサビ。衝撃で「えええええーー(ノv`*)」ってなっちゃいました。 もちろん「亡くなった夫が全くの別人でした」ってところね。 そこからは著者の持ち味発揮でゆったり淡々と夫(X)の謎が明かされていくわけですけど、最初が衝撃すぎて戸籍交換云々は「そっかー」くらいこちらも淡々と受け止めていきました。こういうミステリーもあるのね。 主人公の弁護士・城戸が「Xは本当は誰なのか」という謎を追っていくという話を軸に、長編の物語の中でいろんな問題がでてきます。 ・在日である城戸の抱える差別問題 ・犯罪者の家族に対する差別問題 ・城戸夫妻の不仲と城戸と美涼の恋 ・再開した谷口大祐(本物)と美涼どうすんの!? ・そういや谷口恭一どうした? とか。 最終的に軸であるXの正体が分かって、物語はこれらのいろんな問題を曖昧にして終わってしまうのですが、 Xの妻である里枝が息子の悠人に真相を打ち明けるラスト、悠人の成長を里枝が実感するところを読めたからいったんはそれでいいじゃないの。そんな清々しい気持ちになりました。 曖昧になっているからこそ、ふとした時にこの小説を思い出しそう。 「全く別の人物」になって生きたい そんな苦悩と願望を持つ人がいる。この小説を読むまで全く想像していませんでした。
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