商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本文芸社 |
発売年月日 | 2018/01/29 |
JAN | 9784537136869 |
- コミック
- 日本文芸社
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古くて新しい「お相手」との蜜月ふたたび
本シリーズの「お相手」はエピソードにより変わっていくのか、普段は控えめな好青年ながら荒ぶる凌辱魔と化した叶夢クンは前巻で事実上のお役御免のようである。代わりに現れたのは元カレの【岩崎】であり、どうやら雫とは同業の間柄でもあるらしい。叶夢クンを寝取った火魅子先生とも深く関わっている...
本シリーズの「お相手」はエピソードにより変わっていくのか、普段は控えめな好青年ながら荒ぶる凌辱魔と化した叶夢クンは前巻で事実上のお役御免のようである。代わりに現れたのは元カレの【岩崎】であり、どうやら雫とは同業の間柄でもあるらしい。叶夢クンを寝取った火魅子先生とも深く関わっている人物らしいのだが、この岩崎との偶然の再会が思わぬ方向へと雫を誘う第2巻である。 叶夢クンと入れ替わるように岩崎と連夜の逢い引きを重ねており、昼のお仕事が終わったと思った次の頁やコマでは夜になっていてホテルで淫らに交わる2人が描写されている。この演出が続くためにねっとりしたいやらしさがじんわり伝わってくる。ただ、以前の逢瀬ではカラオケボックスだったのに今回は高級ホテルばかり。その変化の理由は後に判明するが、これは同時に「なるほどねぇ」と思わせる真相も判明でもあった。 火魅子先生の存在感が予想以上に増していく中盤は雫への意趣返しのような悪戯が開花している。天然小悪魔な火魅子先生の本領発揮とも言えそうだが、女流漫画家というストーリーテラーの興味が引き起こした所業でもあり、まるでマインドコントロールのごとき誘導によって感度が高められ、より一層昂らされ、激しく感じ入り、絶頂に絶頂を重ねてしまった雫の淫ら極まる痴態が描かれたこの演出は非常に面白味があった。淫猥なことこの上ない中盤のクライマックスだったと言える。 その盛り上がりに比べると思いのほか呆気ない形で岩崎との関係に終焉が訪れた後の終盤は別のエピソードになるようで、火魅子先生の存在感がさらに増している。気ままな裏工作(?)によって雫には「第3の男」が現れるような、そんなプロローグによって次なる変化を期待させている。ただ、作風の新たなアプローチとしては興味深く思うものの、このように「お相手」が次々と変わっていくのを良しとする読み手が果たしてどれだけいるだろうか?という気もちょっとしてしまう。
DSK