商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2017/06/23 |
JAN | 9784153350335 |
- 書籍
- 新書
書架の探偵
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書架の探偵
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商品レビュー
3.9
19件のお客様レビュー
現代の図書館では、「本」以外にもDVDなどの映像物の閲覧もできるが、さすがに「本人」の貸し出しは想像を超える。 主人公はかつてミステリー作家としていくつもの作品を世に出した人物、そのクローンを図書館の蔵書ならぬ「蔵者」として閲覧・貸出を行うという未来設定のSF小説。 この「図...
現代の図書館では、「本」以外にもDVDなどの映像物の閲覧もできるが、さすがに「本人」の貸し出しは想像を超える。 主人公はかつてミステリー作家としていくつもの作品を世に出した人物、そのクローンを図書館の蔵書ならぬ「蔵者」として閲覧・貸出を行うという未来設定のSF小説。 この「図書館の蔵者」という不思議な設定と、出てくる小道具などにSF的な要素があるも、本筋はアガサクリスティやエラリー・クィンのミステリー 殺人事件現場に「こころ」の文庫本が墜ちていた、さあ夏目漱石のクローンを図書館から借りてきて、犯人を推理してもらおう・・・・・って感じ(こんな推理小説はありません…たぶん)。 怪しげな洋館、富豪家族の確執と謎の死、主人公たちを追う謎の人物たちなど、ミステリー色満載! 一冊あっという間に、ミステリーとして違和感なく面白く、いただきました。
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設定勝ちだね。 こんな面白い世界観よく考えたね。 素晴らしい。 SFとミステリが上手いこと融合されてる。 若干SF寄りだけど。
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- ネタバレ
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序盤読み始めてこのジェンダー観やばくない?古典か?いつの本だよいうて確認したら2015年のでビビり倒したけど書いたのが84歳のおじいちゃんで二度ビビる おじいちゃんことジーン・ウルフさん本初見 全体的にキャラ立ちよすぎんか?という印象 翻訳もいいのだろうな、というかんじ 主人公(100何年前に存在した作家のクローン、図書館に蔵者として収蔵されている)は自分を借りてくれた人物に起きたことについて首を突っ込み奔走する。その過程でまるで本当の図書館に所蔵された本のように色んな人に借りられたり、借りられそうになったりするが、受ける扱いはぞんざい。その扱いからも分かるように人間からは人間未満とみなされている。しかし実際のところは内省的な存在であり、その境界は曖昧、むしろ人間なのかもしれない。その内省的、という点で、私達の現実世界における本もその実そうなのでは?というかんじ は?となるだろうが、私もは?となっている、詳しいところが言語化できない くるしい 言語化できるようになりたい とにかくミステリ色つよめのこのSFにおいて、このクローンがオリジナルの自分、そこといまの差異について思案するのがめちゃくちゃツボ 最高
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