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ベルリン終戦日記 新装復刊 ある女性の記録

アントニー・ビーヴァー(著者), ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー(著者), 山本浩司(訳者)

¥4,180

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2017/05/26
JAN 9784560095508

ベルリン終戦日記 新装復刊

¥4,180

商品レビュー

3.3

3件のお客様レビュー

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2022/10/09

第二次世界大戦、終戦前後の混乱期を生き延びたベルリンに住む女性の手記。 素晴らしく読みやすく、また、リアリティに溢れている。 戦争に行ったわけでもなく、 特に政治的思想もなく、ただ単に 『住んでいるところが敗戦した』リアル。 敗戦直後の状況だけでなく、 戦勝国であるロシア人、 同...

第二次世界大戦、終戦前後の混乱期を生き延びたベルリンに住む女性の手記。 素晴らしく読みやすく、また、リアリティに溢れている。 戦争に行ったわけでもなく、 特に政治的思想もなく、ただ単に 『住んでいるところが敗戦した』リアル。 敗戦直後の状況だけでなく、 戦勝国であるロシア人、 同じアパートの住人、 それぞれの人間性が描かれていて、 とても興味深かった。 もっと読まれるべき大切な本だと思う。

Posted by ブクログ

2022/09/04

「当時、ベルリンにいた三十四歳の女性ジャーナリストが、戦後、匿名で出版したいわくつきの日記だ。なぜ、いわくつきかというと、ベルリンで起こったことが、あまりにも克明に描かれていたからだ。つまり、当時のベルリンでは、克明に描いてはならないことが、たくさん起こっていたということになる。...

「当時、ベルリンにいた三十四歳の女性ジャーナリストが、戦後、匿名で出版したいわくつきの日記だ。なぜ、いわくつきかというと、ベルリンで起こったことが、あまりにも克明に描かれていたからだ。つまり、当時のベルリンでは、克明に描いてはならないことが、たくさん起こっていたということになる。 予期していたこととはいえ、この後始まったロシア人たちの狼藉は凄まじかった。その様子が、この本に詳しい。短期の間に百万以上の軍隊がベルリンに滞在したか、通過したのである。家宅侵入、略奪、そして、レイプが、考えられないほどの規模で起こった。 この著者の凄いところは、「その勇気によって、その驚くべき知的誠実さによって、その類を見ない観察と知覚の力によって」、起こった事象だけでなく、人々と自分の心境、しかも、状況に応じて刻々と変化していく心境を、克明に記していることだ。自分の心情や置かれた状況を、ここまで辛辣に見つめ、また明確に分析することは、普通の人間にはできない。真実を追求するジャーナリストの悲しい性癖といえるのかもしれない。 いずれにしても、人間が、究極の状況で自分を守るため、何を考え、どういう行動をとるかということが、この本の中から、著者の働哭のように伝わってくる。そして、さらに私が驚嘆したのは、どんな状況になっても、著者が絶対に正気を失わないことである。この時期のベルリンでは、レイプはおぞましいことではあったが、しかし、抵抗することのできない現実でもあったということが、この本を読むとよくわかる。著者も繰り返し襲われるが、彼女のロシア兵に対する感情は、諦念と軽蔑に支配されている。そのうち、不特定多数のロシア兵たちに毎夜輪姦されないための試行錯誤も始まる。 たとえば、なるべく位の高い兵士と一対一の関係を結んで、保護してもらうのも一案だった。」 以上は、この本を紹介してくれた川口・マーン,エミ『ベルリン物語』都市の記憶をたどる』(平凡社, 2010)からの引用(一部修正)である。 先に当ブロクで紹介した、富永孝子『大連・空白の六百日―戦後、そこで何が起ったか』(新評論 1999)を併せてよむと、ウクライナがなぜ降伏してはならないかの理由がわかるだろう。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』 (岩波書店 2016)も読む価値のある本だ。両者は戦争と女性及び男性について反対の立場・思想から書かれている。つまり人間には二面性があるということで、男女を超えてどちらも本物だ。

Posted by ブクログ

2019/08/10

淡々としすぎていて重大さを忘れてしまうほど。貴重な記録だとは思うが、グッとこなかったのはなぜだろう。

Posted by ブクログ

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