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ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 朝日選書958

帚木蓬生(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2017/04/01
JAN 9784022630582

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

¥1,430

商品レビュー

3.7

119件のお客様レビュー

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2024/04/15

帚木蓬生さん。『白い夏の墓標』が好きすぎて一気にファンになってしまった。作者とテーマが気になって買った。 心から読んでよかったと思う。 ネガティブ・ケイパビリティとは帯にあるとおり「すぐに解決できない問題に耐える力」のことである。そしてこの力の真価は「なんとかしてくうちになんと...

帚木蓬生さん。『白い夏の墓標』が好きすぎて一気にファンになってしまった。作者とテーマが気になって買った。 心から読んでよかったと思う。 ネガティブ・ケイパビリティとは帯にあるとおり「すぐに解決できない問題に耐える力」のことである。そしてこの力の真価は「なんとかしてくうちになんとかなる」ということである。「なんとか…なれー!!」とハチワレ(ちいかわの主要登場人物のひとり)が難敵に立ち向かってくのも、もしかしたらネガティブ・ケイパビリティかもしれない(これは今適当に思いついた。)。 ネットの情報って上っ面なことしか書いてなくて。そんなん分かってるし。とか思うことも多々ある。特に成功するためのなんちゃらとか、気分が前向きになるナントカとか、読んでるだけで気が滅入る。なぜなら、そういうことを実践してても上手くいかないってことを心の底ではわかってるからだと思う。 ネガティブ・ケイパビリティという仰々しい言葉にまとめられてるけど、「なんとかしてるうちになんとかなる」ことに気づいた時、肩の力がふっと抜けるんだね。そこで本著におけるもう1つのキーワード「寛容さ」が出てきた。 本当私の人生って上手くいかなくて。どうして周りの人が仕事に結婚に子育てに、充実してるのかこれまたわからない。 でもまあ、これは私じゃなければ耐えてこられない人生だろうからさ。まずは私に対して寛容になろう。そしてこれからも、なんとかしていこう。て、ちょっと前向きになってみる。

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2024/03/16

最近話題のネガティブ・ケイパビリティについて、早くからそれに言及していたという本書を読みたいと思っていた。 もっと学術的にネガティブ・ケイパビリティについて論じられていると期待していたがそうではなく、これはいわゆるエッセイだなと。 中にはそれらしい部分もあるのだが、それは僅か。そ...

最近話題のネガティブ・ケイパビリティについて、早くからそれに言及していたという本書を読みたいと思っていた。 もっと学術的にネガティブ・ケイパビリティについて論じられていると期待していたがそうではなく、これはいわゆるエッセイだなと。 中にはそれらしい部分もあるのだが、それは僅か。そういう意味では期待外れではあった。しかし、ネガティブ・ケイパビリティに対して、現代の学校で行われているポジティブ・ケイパビリティに偏った教育の危うさや、ネガティブ・ケイパビリティの欠如がもたらす危険についての著者の考察は大変示唆に富むものであった。 現代は不寛容が大きく蔓延り、不寛容の象徴的なリーダーはトランプ元大統領、その発言はヒトラーに通ずる、そしてその先にあるのは戦争だという危惧は、現代社会の危険性を端的に表している。 例えば、対人援助の場面では、おそらくその全てがネガティブ・ケイパビリティの上に成り立つと言ってよい。次の瞬間には何が起こるか分からず、全てに対して臨機応変に対応しなければならず、労力は全て無駄になるかも知れない。終わりもわからなければ、始まりもわからない、正解もない世界。結果ではなくその過程に一番の価値があるような現場だ。 ただ、それは決して居心地の悪いものではなくむしろ、相手と共に一喜一憂することそのものが幸せだったりもする。 そのことにみんなが気がつけば、もっと生きやすい世の中になるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2024/03/14

容易に答えの出ない事態に耐えることが、能力として「ネガティブ•ケイパビリティ」と命名されていることを初めて知った。 私自身、サッと答えが出せずズルズルと考え続けたり、なかなかできるようにならず時間をかけたり、1+1=2のような分かりやすい回答や説明に違和感をもったりすることがあ...

容易に答えの出ない事態に耐えることが、能力として「ネガティブ•ケイパビリティ」と命名されていることを初めて知った。 私自身、サッと答えが出せずズルズルと考え続けたり、なかなかできるようにならず時間をかけたり、1+1=2のような分かりやすい回答や説明に違和感をもったりすることがあるが、それはそれで考えようによっては悪いことではないのかなと思った。 ネガティブ•ケイパビリティを論じながら、結果的に「『寛容』と『共感すること』が最も必要」という点に至っているところに、ネガテティブ•ケイパビリティの大切さを感じる。 「シェイクスピアと紫式部」など、途中理解が追いつかないところがあったので星3つとしたが、改めて再読し、理解を深めたい。

Posted by ブクログ

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