商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2015/02/01 |
JAN | 9784582768268 |
- 書籍
- 新書
美少年尽くし
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美少年尽くし
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昔の日本人は男色についてどのような価値観をもっていたのかが分かる本。男色を異常性愛者のように扱うのではなく、男色をひとつの嗜みとして扱っており、男同士の恋愛がどのように考えられていたのかが分かる。 序盤では「男色と女色(異性愛)のどちらがよいか?」という議論を交わしていた記録を...
昔の日本人は男色についてどのような価値観をもっていたのかが分かる本。男色を異常性愛者のように扱うのではなく、男色をひとつの嗜みとして扱っており、男同士の恋愛がどのように考えられていたのかが分かる。 序盤では「男色と女色(異性愛)のどちらがよいか?」という議論を交わしていた記録を取り上げている。男同士なら妊娠の心配ないから心置きなく恋愛できるとか、男社会のルールに則ってお互いに恋愛できるとか、お釈迦様も男色を好んだから男同士の恋愛は高尚な嗜みなんだとか…etc 男色文化だけでなく、江戸の人たちの性や恋愛などの価値観についても学べる。 文体が語り口調で分かりやすかったおかげで、日本史に疎く、古典アレルギーのある自分でも飽きずに最後まで読むことができた。 まさに「BLの原点はここにあり!」といった感じの本だった。
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江戸時代の同性愛は公然と行われていたらしく、そんなもんなのかとこの本を手にした。 男共が遊女を求めるのと美少年を求めるのは方向性が同じである、という解説にはそうなのか、となんとなく納得できるのだが、『葉隠』とか三島由紀夫の世界になると、どうもそうでもないらしい。 結局、筆者(女性...
江戸時代の同性愛は公然と行われていたらしく、そんなもんなのかとこの本を手にした。 男共が遊女を求めるのと美少年を求めるのは方向性が同じである、という解説にはそうなのか、となんとなく納得できるのだが、『葉隠』とか三島由紀夫の世界になると、どうもそうでもないらしい。 結局、筆者(女性)が何をいいたいのか、よくわからないままに読了。
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「田夫物語」「男色大鏡」「葉隠」といった江戸期の書物を題材に、男色がどのようにとらえられていたかを紹介している。わりと知られていることだけど、当時は男色に背徳性はなく、むしろ通人の風俗の一つだった。ミソジニーの裏返し的に、さっぱりとした同志愛的な同性愛が横行していた(少なくとも建...
「田夫物語」「男色大鏡」「葉隠」といった江戸期の書物を題材に、男色がどのようにとらえられていたかを紹介している。わりと知られていることだけど、当時は男色に背徳性はなく、むしろ通人の風俗の一つだった。ミソジニーの裏返し的に、さっぱりとした同志愛的な同性愛が横行していた(少なくとも建て前上は。本当はもっとドロドロやエロ目的だけもあったのだろうけど)。 でも、これっていまだに日本の男たちが、「男ってのは……、それに引き替え女ってやつは……」って言いたがるわけで、構造的には同じなんじゃないのと思う。それなのに同性愛は忌避されたり、(最近は緩やかになってきているが)異常視されたりする。現代の他の国・地域と比べても、日本って前述のような状態でありながら、妙に男同士が触れ合うのを避けたり、気持ち悪がったりするよね。何か江戸期の自由さに比べて、枷を自らはめているような気がしてしまう。
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