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ピンフォールドの試練 白水Uブックス196海外小説 永遠の本棚

イーヴリン・ウォー(著者), 吉田健一(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2015/01/01
JAN 9784560071960

ピンフォールドの試練

¥1,430

商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

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2015/03/24

作家のピンフォールド氏が創作とアルコールと服薬で混乱する日々を描いている、実に見事に混乱していき逸脱して綺麗にまとまって話を閉じる。吉田健一の訳が、英国の知識階級らしい雰囲気を醸していて、ともすればバラバラで突飛な出来事をまとめている。イーヴリン・ウォー×吉田健一の見事なコラボを...

作家のピンフォールド氏が創作とアルコールと服薬で混乱する日々を描いている、実に見事に混乱していき逸脱して綺麗にまとまって話を閉じる。吉田健一の訳が、英国の知識階級らしい雰囲気を醸していて、ともすればバラバラで突飛な出来事をまとめている。イーヴリン・ウォー×吉田健一の見事なコラボを味わう本だった。

Posted by ブクログ

2015/01/09

1人の中年作家を主人公にした中篇小説。 会話劇のような体裁ではあるが、実際のところ、『現実の会話』というシーンは殆ど無い。大半は主人公、ピンフォールドの妄想だ。 これをホラーと読むか、幻想小説と読むか、はたまた心理小説と読むかは難しいところ。主人公にとってはたまったものではないの...

1人の中年作家を主人公にした中篇小説。 会話劇のような体裁ではあるが、実際のところ、『現実の会話』というシーンは殆ど無い。大半は主人公、ピンフォールドの妄想だ。 これをホラーと読むか、幻想小説と読むか、はたまた心理小説と読むかは難しいところ。主人公にとってはたまったものではないのだろうが、妄想の登場人物は皆、妙に生き生きとしていて人間味がある。主人公も主人公でさほど追い詰められている風でもなく、作品の雰囲気は割合に明るい。 それにしても、吉田健一訳のイーヴリン・ウォーは、『黒いいたずら』然り、『ブライヅヘッドふたたび』然り、実に面白い。

Posted by ブクログ

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