1,800円以上の注文で送料無料

  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

親鸞 完結篇(上)

五木寛之(著者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

¥1,650

獲得ポイント15P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2014/11/01
JAN 9784062910095

親鸞 完結篇(上)

¥1,650

商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/02/06

親鸞三部作の完結編。 親鸞が還暦を過ぎて東国から京に戻り没するまでを描く。前2作でわくわくした冒険小説の要素は多少落ち着きをみせているが、それでも、危機一髪の場面で旧知の同志が切り札として現れるなど、本作で何度か使われるアクション映画のようなシーンが盛り込まれている。 しかしなが...

親鸞三部作の完結編。 親鸞が還暦を過ぎて東国から京に戻り没するまでを描く。前2作でわくわくした冒険小説の要素は多少落ち着きをみせているが、それでも、危機一髪の場面で旧知の同志が切り札として現れるなど、本作で何度か使われるアクション映画のようなシーンが盛り込まれている。 しかしながら、完結編は、むしろ、家族との関係、本意ではない専修念仏の広がり、自らの凡庸さをなどに悩み苦悩する心理描写が多くなる。自身の様々な迷いや心の在り様を素直に受け止め、そのまますぅっとこの世を去る描き方が印象的。 作者もあとがきで述べているように、本作品はあくまで小説、創作であるが、一人の念仏者の人間臭い生きざまを、エンターテイメント性も含めて疑似体験できる読み応えのある作品。 その後の宗派の発展が、このような人間臭さを是とするものであるのか、興味がある。 三部作通じて、とても面白かった!

Posted by ブクログ

2018/03/30

七十歳を越えても未だに真の念仏とは何かを探し求める親鸞。 迷い、悩み、葛藤し、その先にある真の念仏を親鸞は見ることができるのか。 つくづく、どんな人も同じ人間であると思った。 どんな偉い人でも自分と同じ人間。 親鸞も自分と同じ人間だったのだ。 そう思うとどんな人と対峙しても尻込み...

七十歳を越えても未だに真の念仏とは何かを探し求める親鸞。 迷い、悩み、葛藤し、その先にある真の念仏を親鸞は見ることができるのか。 つくづく、どんな人も同じ人間であると思った。 どんな偉い人でも自分と同じ人間。 親鸞も自分と同じ人間だったのだ。 そう思うとどんな人と対峙しても尻込みする必要はないんじゃないかと思えてくる。

Posted by ブクログ

2017/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★2017年3月28日読了『親鸞 完結編 上』五木寛之著 評価B いよいよ親鸞シリーズも最終第四コーナーを回るのだが、親鸞の宗教家としての動きは内向きとなり、活動は停滞気味となってしまう。 それは、専修念仏を進化させていくプロセスでの解決できない根本的な苦悩が原因だったようだ。 専修念仏の危機を知り、東国から京都に戻った親鸞。 しかし、戻ってからの活動は控えめ。自らの書き物の「教行信証」に手を加えるだけの日々を過ごす。 自らの長男でありながら、幼少の頃から人に預けて育った善鸞は、なかなか親鸞の思うような後継者とはなりえず、親子の軋轢がどうしても生じてしまう。 また、その嫁である涼(すず)も旦那と息子の立身出世を望むあまり、親鸞とは感情的に上手くいかない。 一方、中国帰りの女借し上げ(金貸し)として、一気にのし上がってきたのが、竜夫人。 彼女は過去に行方不明となった越後に残る親鸞の妻、恵信の妹らしい。ゆえに彼女は、親鸞に壮大な念仏寺を建立して、その長に親鸞を望むが、親鸞は辞退してしまう。また、親鸞は、東国の仏教界で起きている念仏信仰勢力内での内紛に心を痛める。 全国の材木屋を座として仕切り、馬借、車借、などの運送屋もひとまとめにして、大きな力を持つ葛山申麻呂。それに協力した口入人(口利き屋)の覚蓮坊、白川印地党の若頭である勘太。錦小路借上の元締め蒲屋道造。これらの新勢力が、金貸しでのし上がってきた竜夫人と京都の経済界の支配権をめぐって激しく争うことになる。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品